インスタントラーメンなんかを食べようとするとき、たまには卵を落としたりするのですが、袋に紹介されている調理見本やテレビコマーシャルみたいにはなかなかなりません。ラーメンのゆで時間三分では卵がなかなか固まってくれなくて、黄身がほとんどそのままだったりと悲しい思いをすることもしばしば。
だったら、最初に卵だけゆでとけばいいんじゃないか。でもゆで卵を切っていれるというのもちょっとな、と思ったならばポーチド・エッグがお勧めです。
湯を沸かします。湯の量は割り入れた卵がとりあえず全部沈むくらい。適当でかまいません。
湯が沸騰したら、塩を少々と酢を適量入れます。塩は一つまみとか二つまみとか、酢は匙一杯二杯くらいで、それほどたくさん入りません。
塩と酸は卵の熱凝固性を高めるので、入れておくと白身が広がったりむらにならずきれいに固まってくれます。
卵を沸騰した湯にそっと割り入れて、ゆでます。
強火でゆでると卵の表面があれるので、中火から弱火にして、ぐらぐら煮立たないようにしましょう。沈んだ卵が鍋肌に接しているとそこがあれて、しかもくっついたりするので、適当に箸やなんかで転がしてやるとよいです。広がろうとする白身をまとめるのにも箸は役立ちます。
ゆで時間は、好みにもよりますが、だいたい四五分前後でしょう。三分くらいだと黄身が緩すぎて、五分六分とゆでると固ゆで気味になります。
ゆで上がったら、卵を湯からあげます。箸でとりあげるのは困難なので、穴空きお玉なんかを使うと便利です。
ゆで上がった卵は皿かなんかにあけておいて、ラーメンがゆで上がったら上にのせるなりそのままいただくなり、自由にいただきましょう。
しかしポーチド・エッグなんてハイカラな食べ物は食べたことがないので、どうして食べたもんでしょうか。ソースなんかを作ってかけるといいのでしょうが、それだと適当ポーチド・エッグにならない……