コート デュ リュベロン キュベ プレステージ

本日のワイン:Cotes du Luberon Cuvee Prestige

本日のチーズ:

ブルーチーズ
ロッシュバロン
白黴のチーズ(片仮名ではなんというんだろうね)
ブリ・ドゥ・モー
ハードタイプ
アボンダンス

前置き

 本日のワイン、コート デュ リュベロンは、映画「クリクリのいた夏」を見た後、急に思い立ってワインを飲みたくなって購入したものでした。なんというのか、この映画の中でとてもおいしそうに、しかも自然にワインを飲んでいるところを見て、ああ文化に根差したものっていうのは、こういうものなのだろうな、と思ったのがことのはじめでした。
 はっきりいって、僕はワインはたまにしか飲んでないし、銘柄なんか全然知らないし、品評なんかも全然出来ないけれど、たぶんその映画の中で飲んでいたみたいに自然に、ただおいしいかどうかだけを問題としながら飲むのがいちばんいいのだろうと、思ったりなんぞしたのでした。
 その映画を見て以来、僕のワインに対する気負いはなくなって、実に自然な、ただ飲むという行為に集約されたのでした。

 さてさて、今回のチーズは、前回に較べてもさらに気負いが無くなって、全然内容がわかりません。とりあえずわかっているだけいってしまいましょう。

ロッシュバロン

 前回おいしかったチーズ、ロッシュバロン、再びです。いやあ、なんつうのかおいしいのですよ。クリーミーなのはいいとして、味わいがしっかりしててね、癖も気にならないどころか、それが癖になる感じ。次も買っちゃうかも知れない。たぶん、一番食べやすいくらいのブルーチーズなんじゃないでしょうか。それでも、母は食べられないのですが。
 でも、うちで一番人気はこれかな? というくらい、おいしいです。ちょっと病みつき。

ブリ・ドゥ・モー

 ブリというのは、白黴に覆われたチーズで、カマンベールよりもうちょっとどっしりして味わい深い感じ。でも、青黴のものに較べたらやっぱりあっさりしていて、少々物足りないところもあるかも。でも口の中に味わいがふんわり広がって、おいしいですよ。しかも、店のお姉さんのいうには、程よく熟成しているものだそうで、そいつを買ってきたわけですから、おいしいのも当然と言ったところでしょうか。ちょっと、こってりしてるかな?
 さてさて、11月8日のラジオフランス語講座でこのブリについての話が出てきました。ブリ (brie)というのはパリ近郊のモー (Meaux) 市を中心とした Brie 地方特産のチーズなんだそうです。ノルマンディーのカマンベールよりもさらにクリーミーでソフトな味がするということですが、今回食べたのは、ちょっと醗酵しすぎてたのか、より味わい深かったと思ったりしたのですけどね。
 というわけで、次回はカマンベールをためしてみましょう。忘れなければ。

アボンダンス

 堅くてしっかりしたタイプのチーズで、噛みしめると味が次々と出てきます。これもいい感じだったのですが、母には強烈に合わなかったらしく、一度食べて以降、口にしませんでした。
 おいしかったんですけどねえ。なんというのか、ちょっと癖はあるけど、いくらでも食べたくなる感じだったんです。実はこれも、店のお姉さんのお勧めでした。

 ブリはちょっとあっさり目でおいしかったので、もしかしたらパンに乗せて焼いて食べてもおいしいかも知れない。けど、もうパンに乗せるほど残ってないんだよなあ。というか、今日中に絶対全部食っちゃう。

 さて、ワインは今回も、あほの一つ覚えでデカンタ。ミディアムボディということで、きっと僕好みでしょう。今回は、以前と違い世間にもまれて、コピー用紙の束を運んでみたり、大量の本を移動させてみたりしてたので、手は震えませんでした。鍛えれば、よくなります。

ワインを飲む

 ワインは、なんというのかちょっと酸味があって、渋味はそれほどでもありませんでした。飲み口も爽やかで、おいしかったです。さらに、母のたまたま用意していた豚の角煮もあって、ワインにはいい感じでした。

 そのほかに、タマネギのサラダがありまして、それがいつも以上においしかったのは、やっぱりワインのせいか、或いはチーズのせいなんでしょうか。風土に合ったもの、文脈にあったものが、やはり一番おいしいのだろうと思ったのが、今日のサラダでした。この手のサラダは今までも食べてきたけれど、今日が一番おいしかった。そういうことです。

 さて、本日のワインはおいしかったのだけれど、ちょっと残念なこともありまして、実は僕はちょっと鼻炎気味なんです。飲むまではまったくもって大丈夫だったのですが、飲み始めて少しすると、鼻とくしゃみが止まらなくなってしまいました。その気がないときは問題ないのですが、鼻炎気味の時にアルコールが入るとひどくなります。というわけで、ワインを飲むとくしゃみ、鼻水。だんだん香りがわからなくなってきて、少々もったいなかったかな。非常に残念に思っています。

 けれどそれをおいても、いい感じで飲めまして、いい気分になっています。やっぱりワインは気負わず、楽しく飲むのが一番なんだろうという感じです。飲んでは鼻をかんで、笑われどおしでしたが、きっとそういうのも含めての、飲み、でしょう。

 さて、以前のチーズは、もったいながって少しだけ食べて、半分くらい残しといたら、食べる機会を逸して傷めてしまいました。というわけで、今回はその教訓を生かして、とにかく食べられるだけの分量を買って、もったいないとは思わず全部食べてしまうことにしました。
 店頭で出しているのは、おそらく食べごろからその手前くらいのものだろうと思うので、家庭で何日も置くのには向かないでしょう。というわけで、今回は、全部食べさせていただきました。

 大変おいしゅうございました。


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公開日:2000.11.12
最終更新日:2001.09.02
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