衝動買いしてしまうってこと、あります。
給料日、「ベルリン・天使の詩」のDVDを買いにCD屋にいった。階ごとに扱うジャンルの違うそのCD屋を、一階から順に歩いてゆく。でもたいていは歩くだけなんだ、たいていは。
ワゴンセールを期待してゲームのフロアでうろついて、次の階へ行こうとエスカレーターを目指したとき、BGMに搦め捕られた。やられた、と思った。基本的には女性ボーカルしか聴かないと心に誓っているのに、引っ捕まえられたのでは仕方がない。
それが山崎まさよしの "ONE KNIGHT STANDS"
。ファンなら知ってるだろう。1999年から2000年にかけての ONE KNIGHT
STANDS TOUR のライブ盤だ。
初回限定版。はっきり言わせてもらって、僕は限定という言葉に弱い。論文、『グレン・グールドの音楽思想』の第三章で、あれほどに限定版を批判してたというのに。
しかたないじゃん。欲しくなるもんは欲しくなるんだから。
僕を搦め捕った決め技は、「アレルギーの特効薬〜WHAT'D I SAY」。これが足を止めさせ、これで一気に落ちたといっても過言ではない。三枚半組で五千円という良心価格もあり、ハイ或いはやけっぱちだった僕はこのライブ盤を皮切りに、全階制覇に乗り出すこととなってしまった(本当)。
買って以来、毎日聴いております。通勤中でも勤務中でも、こんなところにいるはずもないのに。
そして、夢の中でも、ジャンクフードだとか真夜中のファイティング・ボクサーだとかが、ぐるぐるぐるぐる……