僕のお絵かき計画 > 僕のお絵かき計画結果報告 現在 > 二千七年のお年賀
どんどんシンプルになっていくうちの年賀状。二千四年にはかろうじて色味もあったのに、二千五年は墨一色、昨年はかろうじて怪しげな図形こそあるものの基本的に文字ばかり。それが今年ともなると、もうきわめつけ、文字のみ! いや、そうでもないか。矩形があるもんな。いや、そんな理屈つうじませんよね。
実はこの年賀状、元ネタがあります。昨年11月に購入した漱石全集。その第24巻「書簡 下」に収録された賀状。明治四十五年/大正元年のはがきを参考にしたのです。矩形が全体に下さがりになっているのも印影をそれっぽく真似して、さすがにまったくおんなじフォントというわけにはいきませんでしたが、それっぽい雰囲気にはなったんじゃないかと思っています。
今回使用したアプリケーションはMacromedia FreeHand 10のみ。まあ、これくらいならなに使っても一緒だと思いますが、慣れてるソフトということで。日本語フォントはDFP細明朝体。Web用にはサイトURIを記したので(印刷物は住所のみ)、そこだけはBaskerville。おそろしくシンプルなものですが、凝った賀状が昨今、こういう地味なものが逆に目を引くんではないかと思ったり思わなかったり、いやこの理由は後付けです。
印刷してから気付いたのですが、この年賀状は年が入ってないんですね。だからうまくすれば来年も……。だ、駄目だ、こういう考え方は駄目です。