これまで、Talboを弾く時には常にアンプを通していたので、まったく意識せずにきたのだが、よくよく考えればTalboはホロー構造のギターだ。そのせいだろうか、アンプに通さなくとも結構な音がする。アルミの中空ボディ、そのままだと響きすぎるというので、ウレタンフォームが詰められているのだが、それでもこれだけ鳴るのだろう。ウレタンを除去し、ピックガードを工夫してfホールでも開ければ、アコースティックギターとして使えたりはしないだろうか。まあ無理だろうけれど、そんなことを思う響きだった。
アンプを通さないギターの音、生鳴りとか生音とかいわれるが、その善し悪しがアンプを通しての出音に影響するかどうかについては、正直なところ、私にはわからない。影響するという人もあれば、しないという人もあって、その印象はおそらくその人の出会ってきたギターによるものなんだろう。結局エレキギターの出音とはピックアップがどう拾うかであって、ギター自体が鳴らなくともかまわない。結論はわからないながらも、私はそちらの意見に傾いている。
というわけで、アンプを通さないTalboが鳴ろうと鳴るまいとどっちでもいいのではあるが、しかし一点困ることがある。夜中練習しようという時に、うるさいのはちょっとまずい。自分は気にしないが、周囲に気にされてしまうと、その後夜に練習しようという時に支障が出る。それが困る。なので、夜に練習したい時は、MG69、あるいはLPC-80を弾くのがよさそうだ。