やっているうちに身につく

 このところ練習している『みるみる上達! 究極のギター練習帳』であるが、私の練習しているのはこれのまだ最初の課題であり、それこそ左手指のトレーニングというしかないようなものばかりだ。実に機械的なフレーズ、単純にハンマリング・オンとプリング・オフを繰り返すようなのや、指1本で複数の弦を弾きわけるといったようなもの。これをできるようにすることで、アドリブに役立てるようにするがよい、みたいなことがテキストには書かれているが、はたしてこの機械的練習ばかりやっていて、アドリブのフレーズ構築に応用できるものだろうか。ずっと疑問に思っていた。

 しかし、やっているということは身につくということなのだと理解した。ギターを弾く時には、必ず遊び弾き、適当にフレーズを作って弾いてみる、覚えているメロディを弾いてみるなど、することにしているのだが、その時、自然にトレーニングの運指を組込めるようになっていた。ああ、これはすごいな。無駄じゃなかった。自分自身感心して、やはりなんでもやってみるといいのだとわかった。手がそれをできるようになれば、必要に応じて応用することが可能なのかと納得したのだ。

 メカニカルなトレーニングは、途中やる気を失うこともあるかも知れないが、それでも続けていればいつか実る日がくる。そんな経験だった。


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公開日:2010.05.13
最終更新日:2010.05.13
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