リットーミュージックから出ているギターの教本、『みるみる上達! 究極のギター練習帳』を頼りにスラップを練習中。親指で弦を叩き、人差し指で引き上げるようにしてはじいて鳴らす、そういう技法なのだが、これが実にかっこいい。リズムが粒立つようで、以前からかっこいいなと思っていたのだが、その時はそれがスラップだとは思っていなかった。てっきるスラップというのはベースに固有の技法だと思い込んでいたわけだ。けれどどちらも同じ弦楽器、ベースでできりゃギターでもできるよな。思い込みは、判断力を鈍らせるということだ。
スラップの練習中。というか、はじめたばかりなのだが、『究極のギター練習帳』の2-13「チョッパー・フレーズ」がそれで、最初は狙いの弦を叩くのも難しく、練習に使ったギターはZO-7。テキストには第6弦をスラップ(サムピング)するとあるから、そのようにしようとするのだけれども、隣りの弦を叩いてしまうことも多くて、ええい、7弦を叩けばいいじゃないか、さらに低い音域で練習することになった。
最初は酷いものだったよ。叩くのはいいが、弦の共鳴や、また実際に叩いてしまってるんだろうね、わんわんと関係ない響きが強くて、とにかく酷い。なにやっているかわからない。なんとか狙いの弦だけを叩けるようにしないと。そして、必要ない弦はミュートしておこう。その状態で何十分も叩き続けて、そうしたらなんとかましになってきた。
しかし、それでもサムピングの音が弱い。どうしても叩いた後の音が伸びない。それは、叩いたあとがまずいのだろう。叩いた指を、ぱっと離してやらないといけない。これは弦楽器より、むしろ打楽器のセンスだろう。叩くのは、叩くことよりも、その後離すことの方が重要だ。意識を叩くことから、指を離すこと、リリースの側に向けてやると、ちょっと改善した。それこそ、叩くことは考えず、振り下ろした指が弦にふれずにもう離れている、それくらいの気持ちでやったほうがよい結果が出る。左手での打弦は、叩くことよりもミュートするつもりで、強めにしかし指板に到達しないくらいの勢いでやるといいだろうか。そして、叩いた後に指を上げないサムピング。これを1セットとして考える。離すサムピングを8分でとる、全部を16分にする、3連符にする、どんなかたちでも、自然に、スムーズに、意識することなくできるようになればいいだろう。しかし、これは一日やそこらでは無理。ちょっと長いスパンで取り組もう。
規定のテンポは126。しかし、今はどう考えても無理。だから、ゆっくり目の8分刻みで、体に覚えさせるつもりで、叩いている。まずは8分にはまるように叩いて、慣れてくればテンポ速めて4分にはめてみよう。そして、7弦スタートだけでなく、6弦スタートでもできるようにして、必要な弦だけを叩くように、多様なキーに対応できるようにできればよいんだろうか。とにかく、叩いて叩いて、叩く感覚を体得しようと思う。
しかし、指が痛い。これはきっと無駄な力が入りすぎているからだろうな。軽く、しかし確かに叩けるようになるよう頑張ろう。