ロッコーマンにいってきた、その二

 楽器の当たり外れを怖れるあまり、オーダーするという極端な結論を出してしまった。ならばさて、なぜオーダー先としてアストリアスを選んだのか。アストリアスに決めた理由、続編。

ギターメーカーを物色する

K. Yairi

 私が最初K. Yairiのギターを買おうと思ったのは、なによりもまずヤイリというメーカーを知っていたからというところが大きかった。レディーバードを知っていたということ、弦について調べていたときに偶然ヤイリのサイトにたどり着いていたこと、そしてネットで調べた限りヤイリの評判は悪くないということ。安心できるメーカーとしてヤイリはすでにインプット済みだったわけだ。

 ヤイリは常時オーダーを受け付けており、サイトにもしっかりした説明が掲載されている。この点においても好感が持てた。実をいうと、当初アリアでオーダーしたいと思っていたのだ。というのもアリアのギターを使っているからなのだが、別になにか義理があるわけでもないのに不思議なものだ。だが、アリアではカスタムオーダー受付を受け付けていなかった。そうなれば、手工色の強いヤイリに頼みたくなるのも自然な流れだったろう。

アストリアス

 アストリアスは九州の久留米にあるギター工房だ。今でこそ立派なサイトができているが、当時はロッコーマンのサイトにオンラインカタログがあるくらいで、しかもそれよりも、ちょっと面白い楽器店あぽろん特集ページ清水和彦さんのサイト特集ページの方がよっぽどキャッチーだった。

 実はアストリアスのことは、かなり以前から知っていた。おそらく、ギターを弾きはじめる前から知っていて、その時点ではウクレレも作るクラシックギターメーカーだと思っていたのだ。実際アストリアスの出自はクラシックギターであるので、おおむねその印象も間違っていなかったのだが、そのアストリアスがフォークギターも作っているとはついぞ知らず、だもんだから、アストリアスのフォークギターを見付けたときには少し驚いた。

 アストリアスのフォークギターを知ったのは、梅田ナカイ楽器のサイトでだった。グランドビル店の国内、他ブランドアコースティックギターのページにアストリアスギターが掲載されていて、D-Empror[ママ]というのが妙に興味を引いた。納期約4ヶ月、細部変更可能締りあるふくよかな低音と煌びやかな艶のある高音域、オーダーご相談下さい。この宣伝文句にくらっときたのだった。

 「アストリアス D-Emperor」をキーワードに検索してみて、楽器店あぽろんの特集ページに行き着いた。スペックシートにはなんだかいっぱい書かれていて、よく分からなかった(今では多少なりとも分かる。勉強の成果だ)。むしろ特集ページのトップにある、弦止めピンホールのことだとか弦高等の説明がありがたく、よさそうだなとおぼろげにも思ったのだった。

シーガルギター

 ややこしいんだけど、シーガルギターには二種類あって、カナダのメーカーと日本の工房。今回取り上げるのは、もちろん日本のシーガルギターだ。

 シーガル弦楽器工房は愛知県にあるギター工房だ。発注に応じて製作が開始されるとのことで、そのため一般の楽器店で見ることはほとんどないとか。ともあれ、ここも評判がすこぶる良いのだ。

 私がいいなと感じたのは、出音であるとかの好みをいうと、そういう風に作ってくれるというところだった。実は、と断るまでもなく、私はギターについては詳しくない。こういう構造、ブレーシングだからこういう音という図式がまったく描けない。だから、かくかくしかじかという音が好きなんですといって、そのように作ってもらえると非常にありがたい。ここに頼むのもいいなと思ったのだった。


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公開日:2004.07.12
最終更新日:2004.07.13
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