これまで順調にギターを弾いてきたのだが、このところ不定愁訴がひどいものだから弾けない日もぼちぼちあって、せっかく弦を替えたところだというのにもったいない。コンスタントに、一日三十分でも一時間でも、とにかく弾きたいと思うのだが、それがはたせないというのはなににもまして悲しいことだと思う。
毎日ギターに触れているとわからなくなるのだが、ギターというのは弾いている自分が思っているより以上に響きの豊かな楽器であるようで、数日ほど弾けなかった後などは、そうしたことが実感できる。とはいえ、不定愁訴の続く今でもギターをまったく弾かない日の方が圧倒的に少ないのだから、ギターの響きを新鮮に感じる機会はほとんどない。むしろ、なれた響きの中で、もっとよい音を、丸く肉感のある音を出せないものかと、そんなことを思って弾いている。
弾いているときにふと右手に振動を感じることがあり、それはおそらくは表板が発する振動で、そしてまた弦のまわりに生じる響きが空気に影響しているのだろう。そうした感覚を得ることが多くなったのは、今までただ気付かずにいたものに注意がいくようになったからなのか、それとも実際に響き方、振動の具合が変わったからなのか、それはよくわからない。ただ、高音弦、第1弦なんかを弾いているときに、ネックのあたりに響きの実態みたいなものを感じることがまれにあって、これは以前にはまったくなかったものだ。
楽器が変わってるのかどうかはわからないが、それでも違いがあるのならその違いがよいものかどうかを見極めて、よいものなら伸ばし、望ましくないものなら制御できるようにするのがよいだろう。以上、今後も要観察だ。
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