違うギターを弾くときは、いつも使っているギターとは違うということを念頭に置いておかないとうまくいかんもんだと常々思い、私のメインのギターはアストリアスのD. カスタム Sで、これを例えばK. ヤイリのレディーバードに持ち替えたらネックの厚さが違うであるとか、そういうことは往々にあって、でもサブのギターでも弾いているうちに慣れてきて、いつの間にか持ち替え即オッケーになってしまっているものなんだ。でも、久しぶりのギターともなるとそのへんうまくいかなくて、それはめったに弾かないエレキギターLPC-80を弾いたときなんかに顕著だ。
違う点はたくさんある。まず重さ。ネックの太さも違えば厚さも違って、出音はもちろん違うし、弦のゲージも違うわね。でここまでは予測の範囲というか対応可能範囲なのだけれど、次からが難しい。ピックアップの有無。エレキギターもなんでか指で弾いている私には、このピックアップが指に当たっていや。そして弦と弦の間隔。狭い。狭くて爪の先が隣の弦にあたってしまう。弦の間にすっと入らないんだ。
これ、つまりはD. カスタム Sの弦と弦の間隔が広いからということの現れで、所感雑感で書いていた弦と弦の間が広めだからちょっと弾きにくい
というのが、今ではまったく逆になってしまっているんだね。そりゃそうだ、人間は慣れるのだから。で、慣れてしまうと、それまで慣れていた環境が馴染まなくなる。
慣れてしまった今は、弦と弦の間隔が広いほうが弾きやすく感じる。特に指弾きを多用するから、和音を弾くときなんかには広いほうが指が入りやすいのは当たり前で、だから、多分、これからギターを弾くときには、指の入りやすさを気にするようになるんだろうな。それで弦と弦との間隔が広いギターを選ぶようになるんだろう。