ナイロン弦はどれくらいで安定するものだろう

 昨日、ギターを弾こうと思いケースを開けたら、第5弦がブリッジからぷつりと切れてしまっていた。ヤマハのNo. 45。その場で替えようにもスペアの弦がないものだから、5弦なしで練習をして、そうしたらやっぱり弾きにくい。1から4弦のみ、ハイフレットでウクレレの真似ごとしたりしてお茶を濁して終わった。

 ナイロン弦は張り替えてから安定するまでに時間がかかる。私はそのように思っているのだが、もしかしたらこれは私の張り方の問題かも知れない。なにしろ私はナイロン弦の張り替えをまだ数回しか経験しておらず、だからノウハウもなにもあったものではない。見様見まねでなんとか張り替えて、最初の数日は、チューニングしてもすぐ狂う楽器を持て余す。こんなパターンでやっている。

 今回、弦を張り替えるにあたり、フラメンコギターの弦の張り方を参考にした。といっても、特に特別な張り方がされているわけではなく、しかしそれでも私にはずいぶんと参考になった。ブリッジへの止め方、糸巻きに何巻きぐらいするかなど、まったく無知な私には得られることが多かった。とりあえず知ったことは、ナイロン弦は伸びる。だから、最初から余裕をもって巻きはじめるのではなく、緩く弦を張った状態から巻きはじめるくらいがちょうどいいということ。このやり方だと、だいたいポストに2回から3回程度巻かれた状態で安定する。以前は弦を長さ一杯つかったものだから、ポストに巻く量が半端ではなく、巻くにもほどくにも億劫という、とにかく問題のある状態であった。

 このように弦を巻いてみて、初日、すなわち昨日はまったくもって話にならなかった。チューニングしてもしても終わらない。弦が伸びるのだろう。一通りのチューニングが終わった時点ですでに狂っている。それでもとにかく巻いてやらないことには安定しないのだから、適当な頃合いを見てチューニングして、また大きく狂った頃にチューニングしてと、なんかチューニングばかりしていたような気がする。

 丸一日が過ぎて、弦は安定したかというと、まだまだといわざるを得ない。チューニングする、その時はいいのだが、曲を弾くと、ほどなく和音が乱れはじめる。ほんの数分の曲を弾き終えると、その頃にはもうすっかりホンキートンクだ。ひどい状態になっている。おそらくこの状態は後数日は続くのだろう。

 弦は張り替えた後に、よく引っ張るといいという。昔、スチール弦を張り替えた後にも引っ張ったものだが、今では張ったらそのままにして、むやみに引っ張ることはしないようにしている。しかし、スチール弦ならともかく、ナイロン弦では引っ張ったほうがいいのだろうか。しかし、引っ張ると弦に無用の負担をかける気がするし、伸びにムラが出てもいやだしと、だからまだ引っ張ることには抵抗がある。しかし、それでもなんとか安定させようというのなら、引っ張ることも必要なのだろうか。

 ともあれ、こうしたいろいろはこれから。とにかく経験を増やして、ノウハウを確立するのが必要である。


こととねギターサイドへ トップページに戻る

公開日:2007.07.18
最終更新日:2007.07.18
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。