イッセー尾形といえばひとり芝居の名手であり、朴訥した振る舞いで、日常のこと、サラリーマンの哀愁、みんなが思っていながらあえて思わないようにしているようなことを、さらり明らかにしてしまう、真のコメディアンである。2003年の大晦日、彼の年越しカウントダウンライブをNHK BSでやっていて、見てしまった。そして、その中にウクレレコントがあった。
私は絶対音感などなく、それ以前に音感が悪い(前歴を考えれば致命的といえる)。だもんで、そのコントでやっていたウクレレを、こりゃいい! と思いながら、拾えずに悔しい思いをした。だけど人間というのはいい加減なもので、ウクレレを遊び弾きしてたら、偶然このコード進行が分かってしまった(と思う)。だから、ここで紹介する。
ウクレレコントといっても、コントの合間にウクレレをかき鳴らすというものなので、厳密にいえば曲じゃない。その中で一番特徴的で耳につく特徴的なフレーズがあって、ターンアラウンドみたいに、コントのフレーズの合間合間の転換に使われていたものだ。おそらくキーはC。コードはKey CのI、IV、VであるC、F、G7と思われる。
なお、これができるようになると応用の利くこと、ウクレレ漫談に同じ。練習して損はないと断言する。
C F G7 A|---3---0---2---| E|---0---1---1---| D|---0---0---2---| G|---0---2---0---|
Key C 2/2 Swing F G7 C |-----|----| duddu d (3)
正直、解説もヘチマもないよなあ。
コードはF-G7-Cの非常にシンプルな進行で、八分音符をスイングしてストロークする。最初のFの拍で一回ずつダウン、アップストロークを、G7の拍でダウン・ダウン・アップの三連符、最後のCはダウンを一回入れて、これで終止。できれば、音を短く切って収めたい。
一応、しつこいくらい断っておくけど、このコントを見たのは大晦日のただ一回だけだから、これが正しい保証はまったくない。むしろ、かなりの確率で間違ってると言い切れるくらい自信がない。イッセー尾形のサイトでストリーミングを見たら、悲しいことにほとんどウクレレが出てこなかった。だから、まったく判然としないのだ。
もし、こういういい加減なものではなく、ちゃんとしたオリジナルが知りたいという人は、自分でも調べてみよう。分かったら、教えてください。お願いします。