待ちに待ったという印象のiBook G4がついに到着しました。こんなに時間がかかったのは、どうやら連休を挟んでいたのが原因のようです。どうもアップルストアからの発送通知メールを読むと、4営業日くらいは待ってくれと書いてある。発送は金曜日だったから、土日はもちろん非営業日で、加えて月曜日は文化の日でまたこれも休み。自分も休んでるんだから、人のこととやかくいうことはできない、そう自分にいいきかせて結局着いたのは1営業日を挟んで11月5日水曜日のことでした。
箱に関しては実はあんまり記憶がありません。箱の外にさらに一枚薄いボール紙製の箱があって、むしろこちらの方が印象深かった。ともあれ箱を明けて内容物を確認すれば、
と、こんな感じです。そうそう、アップルステッカーを忘れてはいけません。乳白色のリンゴシールが二枚、しっかり同梱されていましたよ。
iBook G4の、というか白くなったiBookの電源アダプタは秀逸です。見た目白い四角の小さな箱からケーブルがのびてるだけなのですが、小さな四角から電源プラグを取り去って電源ケーブルに取り換えることで、ケーブル長を延長することができるのです。でも秀逸というのはここではなくて、電源プラグがアダプタから取り外せるというところ。この小四角のデザインを壊さず電源プラグを交換して、各国電源対応にできるというのがすごく魅力的です。
国内旅行ならともかく、海外遠征にiBook下げていこうとはちょっと思いませんが、でもこういう選択肢が普通に増えるというのはとてもうれしい。なので僕は、この電源アダプタのファンです。
本体は、さすがに14インチモデルだけあって、大きいなあというのが正直な印象です。普通のWindowsノートを思い浮かべると、とりわけ大きいということはないんでしょうけど、iBookといえば12インチモデルというのが頭の隅に入り込んでるみたいです。12インチの印象は、小さくまとまっててかわいいなあ、でしたが、14インチは妙に間延びした感じだけど、ちょっと豪華な感じで頼もしく感じる、です。意外と質実剛健な感じがします。
質実剛健というと、キーボードの質感も見逃せません。ひとつ前のモデルだとキーボードはちょっと半透明がかった乳白色をしていましたが、iBook G4のキーボードはまったく内側外装と同じ、明るい灰色がかった白です。この色合いは実にしっくりしていて、あんまりトランスルーセントが好きではない僕としてはこちらの方がむしろ好ましい。故にキーボードの色合い質感からも頼もしさ、安定という感覚を得るのでした。
けど打ってみると、左側Rのあたり、その下に何か空間があるみたいで、ちょっとぺこぺこした感じでたわんでしまいます。これはAirMacカードを選択しなかったためなのか? でも無線LANなんて使わないしなあ。というわけで、これに関しては我慢です。
ディスプレイに関しては実に意外な感じ。思ったよりも広い。そりゃ800*600から移行してきたんですから広く感じるのは当然、けれども想像していた以上に広く感じるのでした。
12インチモデルと解像度は同じはずだから、作業領域はなにも変わらないはずなのです。なのに12インチで見慣れた大きさとはずいぶん変わって見える。原因は見た目の大きさにほかならないでしょう。つまり人間というのはそれほど見た目に左右されるのです。
先代のiBook SEも液晶のサイズは14インチだったはずなのですが、と思って調べたら12.1インチだった。うわぁ、そりゃ大きいです。大きく感じるのも当然でしょう。感じないほうがおかしいです。iCabではかってもらったら、ディスプレイ解像度は93dpiということがわかりました。iBook SEの82dpiから93dpiなら、若干表示が小さくなったというくらいの変化ですね。でもこの若干が意外に大きくて、字なんかが小さくなりすぎて読みにくく感じられることも。これはもしかしたらフォントがアンチエイリアシングされているためかもしれません。
そして、ディスプレイに関してもう一点。それはいわゆるドット抜けについてです。
先代iBook SEにはドット抜けがひとつだけありました。画面中央から左上隅に少しいったところに一点。ぽつりと青く光っていました。このドット抜けというのは、どうしても排除できないものだそうですね。ひとつやふたつは覚悟しなければならないものらしいですね。だから覚悟して待っていました。ひとつだったらいいな、ふたつで普通くらいかな、三つあったら悲しいな、四つ五つあったら泣いて暮らすかもしれない、いやアップルに電話だろう、などなど。
到着したiBookを起動して、画面を食い入るようににらみました。右手にいい布を持って、少しでもドット抜けっぽいのがあったら軽くはらって安心するためです。ひとつひとつ心配をクリアしていって、さまざまなバックグラウンドカラーで見てみて、そしてどうやらこの液晶にはドット抜けがひとつもないみたいなのです。奇跡みたいだ!
たいていこういうことに関しては運の悪い僕ですが、今回はどうやら幸運だったようです。なんとうれしいことでしょう。到着に時間がかかったことなど吹っ飛んでしまいました。
この見解、非常に標準的なものであると思います。
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