前々回、OS 9で使っていたアプリケーションを大公開していましたが、実はあれ、ごく一部でありまして、実際には、曲がりなりにもWebサイトをなんかを運営しているものだから、その確認環境と称して多種多用のブラウザをインストールしたりしていました。
当然のことながらInternet Explorer、次いでiCab、そしてMozillaを三大ブラウザとして、他には悪名高きNetscape Communicator、マイナーながらファンも少なからず存在するOpera、さらにはMacintosh用テキストブラウザであるMacLynxやWanna-Beまで入れていました。
はっきりいって、こんなにたくさんいりません。だからOS Xでは最小限にしぼることにしました。
最小限にしぼるといっても、一応MozillaとIEくらいは必要でしょう。なのでMozillaをダウンロードしてインストール、IEはラストバージョンと思しき5.23が最初から入っているので、あえてインストールする必要はありません。
メインのブラウザはいうまでもなくiCabなので、これはなによりも先にダウンロードをしてインストールを済ませています。OS X用のiCabはひとつのパッケージに複数言語のリソースが含まれていて、メニューがマルチリンガルに変更可能。いい感じやないか。けれどiCabの言語設定はOSの言語環境に伴って変更されるので、日本語で利用している現状では、他言語メニューを見る機会がありません。
ところで、OS XにはSafariというデフォルトブラウザが用意されていて、これが意外と悪くありません。シンプルな操作感、必要充分機能にして、新仕様にも結構対応している模様。iCabがまだ正式リリースされていない今は、Safari併用というのが良い感じです。起動も速いですし通常の使用には取り立てて問題ありません。IEがバージョンアップされなくなったのは、Safariあってのことだったのでしょう。
こうして、いま我がiBookには四種のブラウザがインストールされているわけです。
ブラウザの選定およびインストールがすめば、旧設定――ブックマークとかいろいろ――を移行してやる作業が待っています。移行対象となるアプリケーションは実はiCabだけで、IEはもう捨てているし、Mozillaは一応入れているだけだし、Safariはそもそもこれから使い始めるものだから移行する元が無いし、つまりiCabの設定さえ移行できれば充分なのです。
iCabの環境移行は、実に楽々でありました。というのも、旧設定文書群をそのまま使用できるからなのでした。OS 9のiCab設定は、Macintosh HD:システムフォルダ:初期設定:iCab Preferencesフォルダにまとまって作成されています。それがOS Xでは各ユーザディレクトリ下は、/Library/Preferences/iCab Preferences/にまとめられているわけですから、旧設定フォルダをまんまそこに置き換えてやるだけでした。
この単純移行で、ブックマーク(iCabの用語でいえばホットリスト)から各種フィルター設定、クッキーどころかキャッシュまで丸々移せて、実に楽々、なんの苦労もない移行となりました。
あまりに苦労がなかったので、実は書くようなことはなかったりします。良かったり、悪かったりだなあ。いや、良かったんですけど。
OS Xにはサービスというのがありまして、対応しているアプリケーションだと、サービスを行っているアプリケーションの助けを借りることができるのです。例えばSafariでいいますと、選択されているテキストをGoogleで検索するサービスを提供しています。これが結構便利で、ワープロで書いている途中で調べたくなったら、選択してサービスからGoogleで検索、Safariが立ち上がってGoogleでの検索結果が表示されます。
加えて便利なのは、このサービスにCommand+Shift+Lというショートカットが割り当てられているので、選択後ショートカット一発でGoogleを開くことができるということでしょう。愛用のmiでは、Command+Shift+Lに行移動を割り当てているものだから、このサービスは利用できないのですが(ショートカットを割り当て直せばいいんだろうけど、面倒なのでそういうことはしません!)、普通に便利でよい感じです。
iCabは、次のメジャーバージョンアップで、大幅なCSS対応をすることを宣言しております。早くその日が来ないかと、首を長くして、長くして待っています。
いやあ、楽しみだなあ。返り咲いてくれ、iCab!
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