シリーズ iBook G4 ららら

iBookの熱対策

 ここ数年、毎夏猛暑に襲われて、この暑さは人にも悪いけれどもコンピュータにも悪い。夏になるとサポートの仕事が増えるとききます。実際、熱がこもればコンピュータの異常動作は増えるし、ハードウェアにも負担がかかる。私にとってもこれは他人事ではなくて、例えばハードディスクのエラーがちらほら出始めています。これが暑さのせいで引き起こされたものなのかどうかはわかりませんが、手で触れて明らかに尋常でない熱を発している状況は、精神衛生上にもよろしくない。というわけで、熱対策を施してみることにしました。

iBookの発熱個所

 iBookには極端に暑くなる場所というのが数ヶ所ありまして、わかりやすいのは左手の乗るパームレスト。ここ、ハードディスクがありますよね。ハードディスクは熱に弱いものですからここに熱がこもらないようにと思って、小さな辞書を二冊使ってiBookを中空に浮かせています。それでもあんまりに発熱がひどいから、扇風機で風を当てています。正直体に風が直接あたるとだるくなるので扇風機の風は好きでないのですが、コンピュータが壊れても困りますからここはもうしかたがないとあきらめています。

 さてだ。iBookにはもう一ヶ所以上に暑くなる個所があります。それはディスプレイの接続部分付近です。キーボードの置く、左右のスピーカーの中間が異常に熱くなるのですよ。私、ここが熱くなることにはずっと気付いていませんでした。でもさわってみると尋常じゃない熱さで、ここにCPUがあるんでしょうか? とにかく、こんなに熱くて樹脂は溶け出さないのかと心配するようなくらいです。

 なんとか、せねばと思ったのでした。

なんとかした

 だからなんとかしました。

 ええと、ヒートシンクを設置したのですね。金属製の土台に金属の針が生えているタイプで、無闇に重く作ってあるのが欠点ですが、結構熱をとってくれる優れものです。もちろんこれだけでは心もとないので、扇風機で風を送っています。先日までは、弱風でもほとんどとれなかった熱が、ヒートシンクのおかげで微風でなんとかなるようになりました。健康にもこのほうがきっとよいと思います。

 写真ではヒートシンクがディスプレイに密着するくらい奥まって置かれていますが、ヒンジの部分にも放熱用のスリットがあるので、今はキーボード側にずらしておいています。また、直接金属塊をキーボード上に置くことはためらわれたのでティシュを一枚はさんだのですが、キーボードからの発熱を阻害しないよう、また熱の伝導効率を上げるために今では外しています。

 ただ、このヒートシンクには問題もあって、それはやたらと重いことと、もうひとつ、放熱用に植えられた針の先がとんがってて危ないんですよね。もしディスプレイをぱたんとたたんだとしたら、一発で故障請け合いという鋭さで、だからヒートシンクを使うときには気をつけないといけません。常に危険物がそこにあるのだということを意識しておかないと、いつかディスプレイを壊してしまうんじゃないかと心配です。

 あ、そうそう。ヒートシンクがキーボードにかぶさっていますが、私は外付けキーボードユーザーなので問題なく使えています。今度コンピュータを買い替えるときは、排熱に不利なノートはやめて、デスクトップにしようかなあ。iMacあたりにしようかなあなんて思います。

 本式のヒートシンクなら、もっと効率よく熱をとれるのかなあ……。


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公開日:2006.08.11
最終更新日:2006.08.24
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