シリーズ iBook G4 ららら

iBookの中はアリの卵でいっぱいか?

 この数年、毎年毎年暑い夏を過ごしてきて、まあ暑いのも大変なのですが、どうもうちの中をアリがほっつき歩くようになりまして、なんか壁のひびあたりから侵入してるみたいなんですが、私はどうもこういうのいやでして、好きだっていう人もまあいないとは思いますが、見付け次第アリの道を殺虫剤で潰したりして対処していたのです。ここ数年で一番ひどかったのはおととしなんじゃないかと思いますが、気付けば台所まで行列ができていたりして、もう最悪でした。けれど今年に関してはそれほどのことはなく、だから少し安心していたのですね。

安心なんて大間違いだった

 今年はアリをあまり見かけないとはいえ、まったく見ないわけでもなかったのです。今年、うちのなかでアリを見かけたのは主にコンピュータまわりで、気付いたらキーボードそばを歩いている、そんな感じでした。キーボードといっても、日頃使っている外付けのキーボードではなくて、iBookのキーボードですね。iBook本体が白いから、黒いアリが歩いていると目立ちます。見付け次第始末していたのですが、まあ毎日出るわけでもないからいいかと思っていたのですね。

 ところが、今日のことなのですが、二匹ほどキーボードにアリがいるのを見付けて、しかし一体どこから入ってきているんだろう。iBookをおいている机は窓からも壁からも1メートルちょっとずつくらい離れているんですが、その距離を普通に超えてアリが入り込んでるのなら最悪だなあと思っていたら、事態はそれどころではありませんでした。キーの下にアリが入り込んで出てこないので、キーボードをはがしてみたんです。そうしたら、一匹二匹の騒ぎじゃありません。かなりの数のアリがキーの下に動き回っていて、思わず声を上げましたね。この時点でハンディ掃除機装備です。キートップを吸わないように気をつけながら、アリを片っ端から吸っていく。とはいえ、キーの下にいますから吸いきれるものではない。なので、息を吹き込んだりして追い出して、出てきた端から吸っていって……。

 しかし、コンピュータ内に虫が入り込むなんて話は聞きますが、自分の使っているものでこんなことがあるなんて思いもしませんでした。

原因は温度か?

 私は基本的にコンピュータまわりでは食事をしません。コーヒー飲んだりお茶飲んだりはしますが、食べ物は極力避けます。身の回りに食べかすが散ったりするのがいやなんですね。だからアリは一体なにを目当てにしてiBookにたかってたのか?

 ちょっと調べてみたら、『ありとあらゆるアリの話』という資料を見付けました。その第5章「コンピュータも止めるアリの害」に「電話機の中にアリの大好きな餌があった」という節がありまして、これを見ると、確かにコンピュータの中にアリが入り込むことは珍しくないようなのです。とはいえ、アリの好むヒマシ油云々というのは、あまり稼働部品を持たないコンピュータには関係なさそう……、いや、ファンとかドライブかなあ。ハードディスクは密封されてるから大丈夫だろうけど、DVDドライブあたりはどうなんだろう、ちょっと心配になる話ですね。

 アリは冬の寒さにやられるのだそうです。だから年中いるわけではないといいますが、しかしコンピュータは動作中熱を持つわけで、そう考えるとアリの居住には向いているのかも知れません。私が今回調べたのはキーボードだけですが、もし天板を外したら、そこにはアリのコロニーがあるかも知れない。そう考えるとぞっとします。もし女王アリがいたりなんかしたら! もう、本当に寒気がしますね。

 こういうときに私はいつも思うのですが、Wizardryに出てくる呪文MAKANITOもしくはLAKANITOが使えたらいいのに。MAKANITOはレベル8以下の生物をことごとく塵芥に帰する呪文。LAKANITOは酸素を消滅させ窒息死させてしまうという呪文。これらの呪文の特性として、生命以外には作用しないをあげることができるかと思います。つまり、コンピュータをはじめとする機器にはなんらの影響を及ぼすことなく、生物だけを死に至らしめることが可能というわけです! ああ、こいつがあればキンチョールもバルサンもいらないのに。馬鹿なことを思っています。

 まあ馬鹿な話は程々にして、問題は今私の置かれている状況です。とりあえずどうする? 殺虫剤まくわけにもいかないし、燻蒸するわけにもいかないし。とりあえず冬を待ち、極寒の室内で電源切って放置が妥当でしょうか。ちょっといろいろ考えたいところです。


<  >

わたしの愛した機械へ トップページに戻る

公開日:2007.08.17
最終更新日:2007.08.17
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。