私が2ちゃんねるを閲覧するときは、専用ブラウザであるCocoMonarを使用しているというのはすでに説明しましたとおりです。仕様感も悪くなく、開発も継続して行われているので結構お気に入りです。ですが、今回のことがあってもっと好きになりました。
2004年9月10日の日中未明(14時頃)に突如2ちゃんねるのログが仕様変更されたらしく、秒まで記録されるようになりました。それまでは分までしか記録されていなかったのです。まあ私はその瞬間に直接立ち合ったわけではなく、随分後になって気付いた口なんですけど、この仕様変更によりCocoMonarの表示がおかしくなる、ログの取り込みに失敗するようになったみたいですね。発言者名やメールアドレス、時刻、IDなどが、本文のスペースに箇条書きみたいに表示されて、本来表示されるべき場所は空欄になるという問題です。
はじめて見たのはクラシック板で、まあログがおかしくなってるんだろうと思って気にしていなかったら、どうもそのスレッドだけの問題だけではなかった。あらら、参ったなあと、その時はソフトウェアの障碍かなんかだと思って、他に同様の問題が出てる人はいないかなあとそんなことを思って、新・mac板にいってCocoMonarスレッドを探してみたらばドンピシャ。同様の問題に苦しんでいる人がわんさといました。いや、ここちょっと間違い。苦しんでいるんじゃなくて苦しんでいた人。スレッドの最後の方をずーっと読んでいったら、もう問題は解決されていたのですよ。
ログの仕様変更に伴う問題は14時20分に発生した模様。秒表示が問題らしいと指摘されたのが14時35分。patchが適用された対応版が緊急リリースされたのは18時41分。早いな! たった四時間で解決ですよ。ものすごく早いですね。私が障害発生後はじめてアクセスした時点で、すでに対応版はリリースされていたのでありました。
これを書いた後、スレッドを頭のほうから読み直してみました。したら、ああ大間違い。なので追記。
仕様変更にともなう問題の第一報は2004年9月6日2時39分に発されていました。それを受けて作成されたpatchが9月7日20時58分に公開。日付の仕様変更が全板に対して実施されたのが9月10日であり、それを受けてpatchを適用した対応版が公開されたのが件の18時41分。こうしてみると、ある程度理解できる速度です。
いや、ほんとに四時間でフィックスされたのかと思って、人間業じゃないと思ったのですよ。でも、二日ほどでフィックスされてるわけですから、充分早い。驚くに値する速度であるといって良いかと思います。
CocoMonarはサイトのトップページにも書かれているようにオープンソースのソフトウェアであり、現在も開発がつづけられています
。つまり誰もが開発に参加できるというわけで、問題に気付いて、その対処が可能な人が動いてくださったということなのでしょう。
私はオープンソースという考え方が好きで、Linuxをはじめ結構お世話になっています。私はプログラムが書けるわけではないから、違うかたちでネットワーク上の不特定第三者の役に立ちたいと思い関わっているプロジェクトがあるのですが(こととねじゃないですぜ)、それもこうしたオープンソース的考え方に立ってのことだったりします。ですが残念ながら、私の見てきたオープンソース的プロジェクトは巨大なものが多く、また中心的な動きが海外だったりで、メリットのひとつである開発の早さを実感したことはありませんでした。
ですが、今回はまさにそのメリットを真っ正面から得ることができたわけです。正直、すごいと思いました。CocoMonarに関わっている人もすごければ、その根幹にあるオープンソースというのもまたすごい。いやあ、してやられた感じですよ。
そんなわけで、CocoMonar、すごくいい感じです。そしてひとこと、アレルヤ,オープンソース!
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