OS X 10.3 Pantherの頃にもずいぶんもたもたしたものでしたが、このもたもた癖はOSがTigerにアップデートしても変わらないようで、Tigerをインストールしてから四ヶ月近くたって、ようやくスキャナのドライバをインストールしたのでした。
もたもたするのにはちょっとした理由もありまして、これくらい待てばさすがにバグ等々、問題もなくなっているだろうという期待があるからです。ですが、今回インストールしたドライバのリリース日は2005年2月25日。待った意味、まったくありませんでしたね。
スキャナのドライバ、バージョンは2.65でありました。しかしこのドライバアップデートにはびっくりしました。というのも、性能がずいぶん上がっていたのですよ。アンシャープマスクフィルタが以前からあったのは知っていましたが、その他に項目が増えているのですね。以下に書きだしてみますと:
ってところでしょうか。私はGT-9700Fをフィルムスキャナとして使うことが多いので、ホコリ除去というのは正直心強いなあ。と、早速ホコリ除去をオンにしてフィルムスキャンしてみて、ですが残念、あんまり効果のほどは期待できなくて、結局スタンプツールを使ってぺたぺた手動でホコリ除去などしております。けど、少しでもホコリを取り除いてくれるならと、おまじないみたいな感じでオンにしています。
以前はなかったホコリ除去や退色復元機能が追加された背景には、フィルムスキャナとしてGT-9700Fを使っている人(あるいはほかの機種でも同様でしょう)が増えているということなのかも知れません。本当にコアな銀塩写真ファンは専用のフィルムスキャナを使って、フラットベッドスキャナを使うということは少ないでしょうから、中位の銀塩写真家がそこそこいるということなのでしょう。ちょっと嬉しいことではありませんか。
追加された機能のうち、多分私は粒状低減は使わないように思います。写真は、あの粒状感も味だと思っていますから。ですが非透過原稿のスキャン時にモアレ除去をおこなえるというのは嬉しいかも。といっても、私はモアレが生じそうな原稿なんてスキャンしないしなあ、と考えてはっと思う浮かぶことが!
モアレが生じやすい原稿といえば実にあのスクリーントーンってやつだと思うのですが、つまり漫画の保存にスキャナを使っている人が増えている――要望のフィードバックが増えている、ということかも知れない!
いや、知らないですよ。実際、漫画雑誌をスキャンして保存する人がどれだけいるかなんてわかりませんし、そもそもこれらの機能は以前からついていたのに、私が気付いていなかった可能性もあるのですから。ですが、こういうあると便利な機能がつくというのは、ユーザとしては嬉しいことでありますよ。なんか問題や不満があったら、フィードバックしようという気にもなりますし、メーカーを応援しようという気にもなりますからね。
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