米国時間にして2005年10月31日、Mac OS Xバージョン10.4.3のアップデートプログラムがリリースされまして、遅まきながら私もアップデートしてみました。
私がアップデートするときの手順はというと、まずアプリケーションをすべて終了し、周辺機器をすべて外し、それからインストールを実行。アップデートで問題が起こらないように、システムを拡張するようなソフトウェアはインストールしませんし、そもそもできる限りデフォルトで使うというデフォルト主義者でもあって、そのおかげもあってか、これまでアップデートで問題が発生したことは一度もありません。
私が今回のアップデートに期待したことはというと、Finder
で Spotlight 検索を行っているときの応答性を改善
ってところなんですが、これって以前からいっていた索引作成時に発生する極端な検索速度低下が解消されたと考えていいんでしょうか。実際、これは私にとっては極めて我慢のならないところで、検索ができないという不便もありましたが、それ以上にFinderの操作性の悪化というのもあって、だってファイルコピーにめちゃくちゃ待たされたりするんですよ。はっきりいって、これは使えん。Tigerは人には勧められんと思っていました。だから、この辺が解消されたら嬉しいな。かなり使い勝手のよいOSになるのではないかと思います。
さて、私がOS X 10.4.3アップデートのリリースを知ったのはネット上の記事からだったのですが、アップデートの詳細の中に、そうした記事では触れられていなかった改善点を見つけて、小躍りしたいような気持ちになりました。その改善点というと、このアップデートにより、「ディスクユーティリティ」が
Mac OS X 10.4 起動ボリュームの検証を行うことが可能になりました
ってやつでして、これ、今までは起動ディスクの検証をすることができなかったのですよ。
思い返せば、Mac OSクラシックでのディスクユーティリティであるDisk First Aidでは起動ディスクの診断ができて、折々にディスクの状況を確認して、治療の目安にしていたもんですから、それのできないOS Xのディスクユーティリティはひどく不完全に思えたものでした。ですが、今回のアップデートでディスクユーティリティが強化されて、長らく求めていた起動ディスクの検証ができるようになった。嬉しい。だから早速試してみたのでした。
ボリューム“Macintosh HD”を検証中
HFS+ ボリュームを確認中です。
エクステントオーバーフロー・ファイルを確認中です。
カタログファイルを確認中です。
マルチリンクファイルを確認中です。
カタログ階層を確認中です。
%)
拡張属性ファイルを確認中です。
ボリュームビットマップを確認中です。
ボリューム情報を確認中です。
ボリューム“Macintosh HD”は問題ないようです。
ディスクをマウント中1 個の HFS ボリュームを確認しました
ボリュームが検査に合格しました
私がiBook G4を購入して二年、ディスクの調子を見たことは一度もなく、それはインストールCDで起動し、確認しという手間を嫌ったからというだけの話なのですが、きっと大変な状況になっていると思っていたのです。ところが、思いがけず検査に合格。問題がないらしいということに、本当に喜んでいます。
これまで一度も問題を発生させたことのないというアップデートですが、今回はちょっとだけ問題が発生しました。
私はキースクリプトの切り替えにCommand-Spaceを使っているのですが、英字入力からひらがなに切り替えようとしたところ、なんとスポットライトメニューが開いたのですね。うわあ、いったいなんだこりゃ。何度やってもスポットライトメニューが開き、スクリプトは切り替わらない。これまで使っていたスポットライトメニューを開くショートカットを使ってもなにも変わらず、いったいなにが起こっているのだろう。システム環境設定を開き、スポットライトの設定を見ると、なんとショートカットが変わっている! 変わっているどころか黄色い三角の注意マークまでついている! どーなってんだーっ!?
しかたがないからショートカットを変えましたけど、どうもスポットライト絡みのショートカットが変更されて、インプットメソッド絡みのショートカットとバッティングするようになったようですね。だって、キーボードとマウスの設定内にあるキーボードショートカットの設定でデフォルトに戻すを選択すると、やっぱりバッティングしますもんね。
まあささいな不具合ではありますけど、キーボードショートカットの変更なんてはじめてしましたよ。デフォルト派としては、こういう変な設定というのは困ります。