もう、ずいぶん前のこと。梅田のビッグマン前にてiPod nanoのキャンペーンがおこなわれていまして、iPod nano実物大のカードが壁いっぱいに貼り付けてあるんですね。それで、どうぞお持ち帰りください。厚さこそは実物とは違いますが、縦横のサイズは実物とまったく同じで、手にしてみれば、ほら欲しくなるでしょう、とそういう作戦なのでしょう。実際私はこの時点でiPodの購入を決めていましたからiPod nanoに心が揺れることはなかったのですが、でもAppleの人がいうことには、カード裏に印刷されたQRコードからダウンロードクーポンのあたるキャンペーンサイトにいけますよとのこと。ええーっ、QRコードかあ。これってつまり携帯電話でアクセスしろってことよね。でも携帯なんて持ってないもんなあ。
というわけで、人の携帯電話でアクセスして応募したのでした。
私はこういうものは当たらないものだと決めつけていますので、まったく期待することもなく忘れてしまっていたのですが、そうしたらメールがきたんですね。「1曲」ダウンロードして、iPodで楽しもうなんてタイトルのメールでしてね、末尾にクーポンコードが記されていました。で、私はめでたく、1曲ダウンロードする権利を手にしたのですね。
おんなじダウンロードするなら、150円のじゃなくて200円のほうがお得だよなあ、なんて思ったりもしないでもなかったのですが、それで無理に200円の曲を探すのも馬鹿馬鹿しい。ここはやはり自分の欲しいと思っているものをダウンロードすべしと思い、そしてダウンロードしたのです。では、その欲しかった曲とはなんなのでしょうか。実は、その答はすでに書いていまして、桐島かれんの『Families - 家庭の構造』であります。以前、八月時点で欲しいなんていっていて、未だに買っていなかったのですね。
実をいうと、私はiTMSで音楽を買っていません。それは、気を許すとばんばん買ってしまいそうになる危険性に気付いているからでありまして、私はあまりお金を使わないようにしているもんですから、iTMSでの購入は、どうしてもCDで購入できないものに限るなどの、制限をつけているのです。
だから、今までまったくといっていいほど購入してこなかった。でもいざダウンロードするとなると、やっぱり聴きたいと思っていた曲なんですよね。
もしかしたら『Families - 家庭の構造』は単体でダウンロードするのではなくて、アルバム単位で入手したほうが音楽に対する広がりもあってよかったのかも知れません。ですが、昔別のアルバムで聴いた曲を、とりあえずこれだけ欲しいと思うときに、欲しい曲だけ手に入れられるというのはなにより便利なことでありますから、今回はこの曲一曲だけのダウンロードにとどめました。
けれど、もしこの先全曲を聴きたいと思うようなことがあったら、やっぱりCDを探そうとするのか。それとも、残りの曲をダウンロードしようとするのか。その時にならないとわからないことではありますが、ちょっと興味深いことでもあります。
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