昨日失敗したといっていた録音ですが、その後試行錯誤の結果なんとかうまくいきまして、なんとか一段落を見ました。やり方は前回いっていたとおり、プラグインパワーを供給できるテープレコーダーを介しての録音です。テープレコーダーがモノラルにしか対応しないので、残念ながらステレオ録音はできないのでありますが、いずれにせよ今の設備ではこれ以上は望むべくもないのですから、現状で我慢するのが健全であるといえるでしょう。
プラグインパワーで動作するマイクが使えないとわかった当初、私の脳裏に浮かんだのは、カラオケ用マイクの使用でした。うちにはカラオケ用マイクが一本あって、そいつはダイナミックマイクロフォンだから電源供給とか不要です。これを使えばとりあえず録音は可能だろうというそういう考えがあったのですが、この策は実行するまで行き着きませんでした。
なんでかといいますと、あんまりにこのマイクは使われないものだから、どこかにしまい込まれてしまったと見えて、今、どこにあるかわからないのです。もしかしたら倉庫かなあ、物置かなあ、みたいな非常にあいまいな状況で、今これを探すのは面倒だなと、そんな気持ちがぬぐえませんでした。だからお蔵入り。単純な話です。
せっかくのステレオマイクがあって、ですが今はモノラルでしか録音できないという話でしたが、その状況に甘んずることができるというのも、この二の手にしてもしょせんモノラルであるからです。私は録音のことはよくわかりませんが、ギターの録音の基本はマイク一本での録りみたいですから、まずはモノラルでもよかろうという気持ちもあって、だからそんなには焦りません。
録音結果は、思っていたほどにモーターのノイズはのらず、だから当座は現状のやり方でしのげそうです。でも、それ以上に問題がありまして、それは録音うんぬんじゃなく、演奏のほうですね。なんというんでしょう。自分がうまいと思ったことは一度もありませんが、それでもここまで酷いとは思っていなかった……。正直気落ちする出来で、こんなので今まで人様の前に出てたのか……、なんて考えると恥ずかしいやらみっともないやら。でも、録音の効能とはこういうことなのです。自分のへぼを眼前に突きつける。厳しい現実に目を向けてはじめて人は伸びることができると思うのです。と、その前に弦は交換したほうがいいのかも知れないなあ。音があれなのは録音のせいなのか弦のせいなのか。いや腕のせいなんだろうなあ……。