『カルドセプト』はカードで戦うボードゲーム。なんていうから、とにかくバトルで勝てるクリーチャーを揃えないといけない。より強力な武器防具を多数持たなければならない。そんな風に考えがちですが、これは罠です。実際私も経験があるのですが、新たに強力なカードを入手するたびに、最初に手にしているブックから弱いクリーチャーを抜いて、どんどん差し替えていく。どんな性能か試してみたい、MHPもSTも高いし、なんかすごそうな能力持ってるから、こいつで戦えば勝てそうな気がする。なので、気付いたらブックはすっかり豪華絢爛仕様になっていて、ともないコストも高くなってしまってる。ええ、強そうなニューカードがささやくバトルへの誘惑、これが罠なんです。
カルドセプトは最初に渡される魔力、砦通過ボーナス、周回ごとに得られる周回ボーナスと領地ボーナス、あとは護符ボーナスが基本的な収入です。この収入の範囲内でクリーチャーを配備し、スペルを使い、戦闘の処理をし、そして領地のレベルを上げていく必要があります。例えばデュナンなら初期魔力が200G。砦ボーナスが100Gの1周300Gが基本収入。18マスあって、最大ダイス目は6だから期待値は3.5、18を3.5で割って、だいたい5ターン強で城に帰りつけるかな? って感じです。ということは300割る5で60、6で割るなら50。止まった土地全部にクリーチャーを置きたいなら50Gに満たないくらいのクリーチャーを多めにいれる、ほどほどに置きたいなら60Gから70Gくらいのもの中心に揃える、みたいな目安を得ることができます。
まあ、周回を重ねたら周回ボーナスもだんだんに増えていくし、領地ボーナスも期待できるから、絶対に60Gから70G程度に抑えないといけない、なんてわけでもないんですが、クリーチャーを運用しつつスペルや場合によってはアイテムも使わないといけない。そのための魔力を確保することを考えても、ブックを構成するカード、特にクリーチャーのコストには気を使う必要があります。計算してみればわかりますが、どんなマップでもダイス目から1周するのに必要なターン数の目安を出して、得られる収入を割ってやると、60Gから70G、多くとも80G弱くらいになる。強そうだからといって、あまりにコストの高いクリーチャーばかり入れてしまうと、最初の土地を確保するのも大変になってしまいます。周回目前くらいになると手持ち魔力が底をついて、クリーチャーが召喚できない、アイテムも使えない。そうなれば、せっかく配備したクリーチャーも簡単に落とされてしまう。手札がいっぱいになって、使えないまま捨てることを余儀なくされる。悪いことばかりです。
なので、資金がショートしない程度にブックのコストを抑えてやることが肝心です。
< ストーリーの対処法 かかるコストを意識する >