前回は、コストの話をしました。今回もコストの話です。同じ話じゃないですよ。前回は、ブックを構築する際に高コストにならないようにしようという話。今回は、そのブックを運用するに際してかかるコストを意識しようという話。似ているようですが、ちょっと違う話です。
ここでいうコストとは、実際にクリーチャーを配備する、その際にかかるコストが果たして得られるものに対して妥当か、それを意識しようということです。狙ってる土地があって、そこに止まれた。この場合は、ちょっとくらい高いコストを支払っても取るべき。そう考えるのが自然でしょう。最悪、属性違いのクリーチャーでもいいから配備して、今後属性を合わせることも検討する。この場合は2度クリーチャーの召喚費用がかかるわけですから、土地の確保に対し高いコストを支払ったといえます。
では、狙っていない土地に止まった場合はどうするか。周回時の領地ボーナスを考えると押さえておいてもいいかな、なんて思いますよね。けれど手札にクリーチャーが少ない場合、さらに狙う属性の土地をこの先通過するとわかっている場合、クリーチャーは温存しておきたい。あるいは、クリーチャーは充分あるのだが、魔力に余裕がない。そうなるとパスかな。そういう判断も出てきます。けど、クリーチャーに余裕があり、しかも撒いておいても苦のないようなものだと、まあ置いておこう、そんな気にもなる、みたいなケースです。
次のケース、止まった土地に対戦相手のクリーチャーがいた場合はどうでしょう。どう考えても勝てる、そういう場合はクリーチャーを配備してもいいですよね。けれどそれがどうしても欲しい土地でない場合ならどうか。撒きクリーチャーで潰せるなら置けばいい。空き地と一緒ですよね。けれど相手が防具を持っている、援護能力がある、あるいは素でMHPが高い、そんな場合だとコスト高めの主力級クリーチャーを使わないといけなくなる。あるいは武器などアイテムを使わないと勝てない。となると状況が違ってきます。はたして、この土地にそれだけのコストをかける必要があるのか? 80Gとか90G、場合によっては100G以上のコストをかけて、特に確保しておきたいわけでもない土地を取るのかどうか。だったら、通行料、20Gとか高くても30台、そいつを支払ってやり過ごした方がいいのではないか。そういう考えも出てきます。
カルドセプトの初級者は、どんな土地でも止まったところにはクリーチャーを配備しようとする。さらには、普通ならパスする程度の土地なのに、いざそこに敵のクリーチャーがいるとなると、すなわち通行料を払わないといけないとなると、やっきになって落とそうと頑張ってしまう。そういう傾向があるように感じます。実際、これは私もそうでした。けれど、これは結局コストを多く支払ってしまうことに繋がり、自分の本命の領地に投資する魔力を目減りさせてしまう行為であるのです。
今、自分が止まった敵領地、はたしてそれはコストを費して落とすだけの価値や意味があるのか? むしろ通行料を支払ってやり過ごした方がよいのではないか。そうしたことを意識するべきです。
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