第4回公式全国大会 『ALL JAPAN CEPTER'S CUP 2002』、予選での舞台となるマルセスブルクを対策するためのブック、「対マルセス」を、対戦会において試用した。実践の結果、使いやすかったカード、そうでなかったカードを選り分け、修正を行ったブックを以下に示す。
種別 | 名称 | ST | MHP | 費用 | 枚数 |
---|---|---|---|---|---|
計 (平均) | 2480 (49.6) | 50 | |||
無属性 | アンバーモス | 0 | 40 | 10 | 1 |
無属性 | コロッサス | 70 | 70 | 120 | 1 |
無属性 | サムライ | 50 | 30 | 80 | 1 |
無属性 | スケルトン | 30 | 40 | 30 | 1 |
無属性 | ニンジャ | 40 | 40 | 80 | 1 |
無属性 | バルダンダース | 0 | 30 | 10 | 1 |
無属性 | バンディット | 20 | 20 | 20 | 2 |
無属性 | レイス | 10 | 30 | 40+カード1 | 1 |
火属性 | エグゼクター | 70 | 20 | 60+カード1 | 1 |
火属性 | ケットシー | 20 | 30 | 60 | 2 |
火属性 | コンジャラー | 20 | 30 | 40 | 3 |
風属性 | ケンタウロス | 30 | 40 | 80 | 2 |
風属性 | コーンフォーク | 30 | 40 | 70 | 3 |
アイテム | ガセアスフォーム | 70 | 1 | ||
アイテム | クレイモア | 60 | 1 | ||
アイテム | グレムリンアムル | 70 | 1 | ||
アイテム | ゴールドグース | 0 | 1 | ||
アイテム | ホーリーグレイル | 80 | 2 | ||
スペル | アップヒーバル | 150 | 1 | ||
スペル | エクソシズム | 60 | 2 | ||
スペル | ゴブリンズレア | 10+カード1 | 1 | ||
スペル | スクイーズ | 50 | 1 | ||
スペル | スパルトイ | 40+カード1 | 1 | ||
スペル | テレグノーシス | 60 | 2 | ||
スペル | パーミッション | 80 | 3 | ||
スペル | フォーサイト | 40 | 1 | ||
スペル | フライ | 20 | 1 | ||
スペル | ヘイスト | 50 | 1 | ||
スペル | ホープ | 40 | 1 | ||
スペル | ホーリーワードX | 30 | 4 | ||
スペル | マナ | 0 | 4 | ||
スペル | ミューテーション | 40 | 1 |
どの属性に対しても対応できるようにと考え、草稿初期形では無属性クリーチャーを多く組み込んでいたが、コンジャラーの領地能力であるバ=アル召喚が意外と効果的であったため、火属性クリーチャーを増やすこととなった。
火属性土地を中心に集めるとのことから、スペル対象にならず、ST40以上のクリーチャーの攻撃を無効化できるケットシーを投入した。守りやすいクリーチャーは他にもあるだろうのに、あえて猫を選んだ理由はさしてない。単純に猫が好きなのだろう。考えれば、旧作エキスパンションの大会予選で用いたブック名称も「ねことわたし」だった。ケットシーは使いやすいので、気に入っている。貫通とスクロールに弱いのだけれど。
余談となるが、予選での人気属性は、本当に予測できない。ボージェスを複数配置できるならば、無属性での勝利も充分ありえる。攻守ともに定評のある地属性、守りに固い水属性、そして本作で強化された風属性は、おそらく人気を分けることだろう。識者によれば、守りに向くクリーチャーのいない火属性は不利とのことだが、だからといって火属性が使われないとは思えない。特にどの属性が有利不利ということはないのだろう。
実際にプレイしてみて、マルセスブルクでは戦闘があまり発生しないということが分かった。理由の一つとして、リンカネーションの弱体化から、手札の破棄されることが激減し、強力なアイテムがストックされやすくなった――土地が落ちにくくなったことをあげることもできるだろう。そのため、戦闘は、必ず勝てるという状況で、もしくは、即死等の確率に掛けてあえて土地を取りにいくというような状況で発生する。なので、土地を取られたくないならば、アイテムを切らさないことが寛容であろう。
武器をストームコーザーからクレイモアに変更した。理由は、HP30のクリーチャーが増えたため、ストームコーザーの使い勝手が悪くなったためである。バタリングラムは破棄。防御型が思ったほど使われないことと、仮に防御型がいたとしても、バタリングラムのあるときには踏み込まないことが多かったためである。ならば、単体で即死を狙えるクリーチャーに期待したい。
防御に関しては、ホーリーグレイルを二枚に増やしただけで、基本的に変化していない。土地を守るという観点からすると、ガセアスフォーム、カウンターアムル、ホーリーグレイルが定番となっている。特にこれらは、即死能力を回避できることもあるので、鎧やHP増加アイテムよりもメリットが大きい。
防御クリーチャーとしては、やはりミルメコレオ優位である。これを対策する必要は、常にありそうだ。また、デコイも非常に厄介である。マジックボルトやテンペストなどの、これを排除できるスペルを用意したい。
資金集めの手段は、コーンフォーク等のクリーチャー、アイテムによる収入から、パーミッションやマナといった手段に変更。マップが狭く、周回数を増やすのが難しくないため、これら単純な方法がむしろ有利そうだ。
なお、ブックにはバンディットが残っているが、意外とこれらが使いにくい。なので、次の修正時には、彼らを外し別のクリーチャーを投入したい。
結局打つ機会に恵まれないジャッジメントは整理されることとなった。対して増えたのが、周回、魔力増加に関するスペル。テレグノーシスは二枚に、リリーフは外された。ブックの回転のためにホープ、フォーサイトが入っているが、枚数が足りない。できればこれらを増やしたいのだが。
実戦においては、案の定地形変化スペルが打ちまくられることとなった。各属性の地形変化スペルはもちろん、インフルエンスも人気。コストが安い変わりに状況によっては使いにくいインフルエンスか、安定している変わりにコスト高の地形変化スペルか、好み及び戦略において採択するのがよさそうだ。
スペルに関しては、あまり特殊なものをと思いすぎると、逆に使いにくくなって手札、ブックを圧迫しかねない。シンプルな基本形に近いものを選択するほうがよいと感じた。
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