楽しいことをすると風邪をひく

経緯についてつらつら

 コンピュータ(有り体にいえばTMO)を介して知りあった人たちと会おうということになったんですね。ちょっと大阪市内にて食べたり飲んだりしようということになりまして、オフ会というやつです。私はこういう場は決して嫌いじゃないのですが、なにぶん体力がないものですからいつも参加するかどうか思案して、けれど私の基本はいくかどうかで迷ったらいく、買うかどうかで迷ったら買う。人間はやった後悔よりしなかった後悔の方が深いとテレビのコマーシャルでもいっているでしょう?

 でさ、最初は極めて参加しない可能性が高いといっていたカラオケにもいって、中島みゆきと山崎まさよしを歌って、盛り下がり方がすごかった……。中島みゆきは「あした」(これは名曲です)、まさよしは「名前のない鳥」(これも名曲です)、特に後者の盛り下げ方はすごかったなあ。そんなつもりではなかったのですが、どうも私の思っている盛り上がりと、世間一般での盛り上がりは違うのだなと痛感して、悲しかった。山崎まさよしや元ちとせあたりが歌うと盛り上がるんだろうけど、やっぱり私じゃ力が足りてないのだね。

 カラオケでの失敗は選曲だけではなく、もう半音ずつ音を下げるべきだったということ。体力がないから高音が伸びないのに、それを無理して振り絞るようにして歌うからのどを痛めてしまって、おそろしく消耗している。で、翌日は漫画のイベント(有り体にいえばComicCity)にいくから早く起きなければならないというのにゲームで夜更かしして、ただでさえ少ない体力を限界ぎりぎりまで使って、そうした一発だ。風邪をひいたとそういうわけだ。

発覚

 今回のComicCityでは、いつも顔を出すサークルさんが全滅で、しかたないから友人のところで売り子のまねごとなんてして、そんときに、なんか右手の二の腕が筋肉痛なんじゃよ、重いもの持ったんですか? んー、マイクかなあ? みたいな会話をしていたんですが、それ風邪じゃないですか? あ、それはナイス指摘かも。そんなときにこんな人ごみにきちゃ駄目ですよ。ああ、そりゃごもっともじゃ。それにしても全身だるいなあ。

 帰宅後、というか帰路がすごくて、背がすっかり曲がってしまって、だって背筋をしゃんと伸ばせないのさ。どうしても曲がる。そうして、ほうほうの体でかえって、熱を計ったら38度1分! どこに出しても恥ずかしくない熱です。即刻寝ると決断。というのもだ。まさか三月最終週に風邪をひくなんて予定していなかったから、有給休暇使いきっちゃってたのだよ。ああ、もう駄目ですね、駄目ですよ。もう頭なんてがんがんして、文章書けるとかそんな状況でなく、ゲームやギターなんてまったくもって駄目で、とにかく寝ました。

兆候

 よくよく思い返してみると、風邪の兆候はそれ以前にもあったんですね。腕をいためたという話も、酷使しすぎというのもあるんだろうけれど、風邪もあったのだろうと思う。土曜にしても、朝からなんかやる気が出なくて、だらだらとしていたし、それもやはり風邪の兆候を表していたのでしょう。なにを書こうか、考えても考えてもなにも出てこず、お題をもらうまでに苦慮して、書いたものもなんだか支離滅裂だし、これは風邪の引き始めだったからなんだ、と、なんでも自分に都合の悪いことを風邪のすりゃいいってもんでもないんですが、でも実際風邪の兆候はあったと思っています。

 今回の風邪は疲労がたたったためであったのか、一日でほぼ平癒、今は微熱というところでしょう。明日明後日には回復するかと思われます。ギターは休み。腕をいためたといっていた矢先、いい休息になったことであろうと思います。ゲームももちろん休み。ゲームだけやって、ギターを弾かないという日などあってはならないからです。なのに、サイトは更新しているんだから不思議なんだけれど、まあ、サイトの更新がとまったときには死んだと思ってくれていいといった手前、休むわけにもいかんのだろうなあ。

 しかし、遊んではしゃいで体力使い果たして発熱なんて、あんた子供ですかって話です。ほんと、結構いい年だというのにさ。

弁解

 微熱に浮かされてか、ちょっと文章がハイですな。と、ここでも風邪のせいにして……。

 こういう文章、冷静になってから読み直すと恥ずかしいというのは本当です。

症状と終熄

 実をいうとまだ風邪は治っていなくて、発覚してから三日目となる現在はのどの痛み、痰、鼻水が確認されています。発熱に関しては、発覚初日は38度を超えましたが、昨日は37度台、今日はほぼ平熱。ただ、はかったときによっては36度台後半、平熱よりも若干高めでした。ほぼ治ったといっていい状況ですが、完治は明日以降に持ち越されそうだと予測しています。

 今回の熱の特徴は、夜は高いが、日中には下がるというもの。発覚初日は38度を超えましたが、翌朝は37度強にとどまり、日中は36度台。ただ、午後三時を過ぎ、四時にさしかかろうというころには再び37度を超え、夜まで熱が続いています。こうした熱の出方は扁桃腺炎の典型例と思っていたのですが、調べてみるとどうもそうでもない模様。いずれにせよ、日中熱が和らぐのは有休を使い切った身にはありがたかったといえるでしょう。

 発熱すると数日引きずるというのが私のいつものパターンなのですが、発覚した日の対処、とにかくすぐ寝るというのがよかったのか、今回は治りが速かったです。発熱翌日に仕事に出て、それでも熱が引いていくというのは私にはなかなかないことで、もう休めないというプレッシャーも手伝ったのか、とにかくよかったの一言。発覚日は朝食をとっただけであとは絶食という最悪の状態でしたが、翌日からは食欲も普通に戻り、だからやつれるようなことも(多分)なかった。とにかく体力の減退、疲れに伴う熱だったのでしょう。疲れたところを細菌だかウィルスだかにやられた。多分細菌でしょう。のどの腫れが出ていて、筋肉および関節の痛みもあったけれど、これからだんだんと和らいでいくでしょう。

 春はそれでなくとも体力が落ちます。そこへ連日の睡眠不足、珍しい外出と疲れのたまり安い条件が重なって、それでダウン。自己管理のまずさが原因ですが、そもそも体力に劣る私は、ちょっと気を抜いてはめを外すと熱を出したりとどうにもやわくできていて、恨みに思ったこともあり、不利に思ったこともあり、けれど敬愛する長谷川如是閑も虚弱であったらしいということを知ってからは、自分のこうした体質もしかたがないかと甘受する気になって、こういう風にできあがってしまった以上は、なんとかなだめてすかしてうまくつきあっていくしかないのかなと考えて、けれど無理を押して熱を出すこともたまにはあります。一進一退の人生。少しずつでも進んでいるはずだと考えて、急がず、慌てず、ゆっくりいくしかないのだと思います。


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公開日:2006.03.26
最終更新日:2006.03.28
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