一念発起フランス語

語学学校比較、ちょっとだけ

そうだ、学校へ行こう

 フランス語を学び始めてからの年数を数えると、都合八年が経った計算になります。もちろん八年のあいだにはブランクもありますが、よくもまあそれだけの間、手を替え品を替え、勉強を続けてきたものだと感心します。最初は大学での単位履修、ついでテキストでの自宅学習、ここ数年はラジオ・テレビでの学習。CD付き書籍も買ったりしました。

 でも、八年も勉強してきたわりに、レベルが低いとはどういうわけだい?

 てなわけで、自習に行き詰まりを感じた僕は語学学校に行こうかと思った次第。さて、学校と一口にいってもいろいろありそう。どこにしようか……

フランス語学校を簡単に比較する

 フランス語を学びにいきたいといっても、一体どこの学校がいいんだろう? 幸い、フランス語は英語と違い、学校がそれほど多くありません。伴って情報も多くないので、比較対象をしぼるのはそれほど大変ではありませんでした。

 情報源は、白水社の雑誌『ふらんす』4月号に収録されていた「全国フランス語学校ガイド」。これにNHKのラジオ『フランス語講座』テキストの情報を加えれば、とりあえず充分でしょう。

大阪京都のフランス語学校リスト

場所の比較

 学校に通うとなれば、学校の場所というのが重要になってきます。もちろん費用や内容は大切ですが、それでも遠すぎて通えないというのでは問題外です。

 上記の学校で一番通いやすいのは、京都烏丸に京都校をかまえている「日仏文化協会」です。次いで、京都百万遍の「関西日仏学館」、大阪堂島の「トマティス」、大阪北浜の「リエゾン大阪校」、大阪南森町の「アリアンス」と続きます。

 上記学校のどれもが問題なく通える場所にあります。けれど、自分のとりたい講座が休日に開講されていたりした場合、ちょっと大阪までいきたいとは思えません。となれば、やっぱり京都、しかも烏丸という立地は魅力的です。

費用の比較

 Webに公開されている情報中に費用が含まれない「リエゾン」と「トマティス」は除きます。

日仏文化協会

 登録料が5.000円、受講料は一期八回で20.000円から28.000円、おおよそ24.000円程度と考えるとよさそうです。

関西日仏学館

 入学金が5.000円。受講料は時間によって決められていて、25時間の講座だと33.000円、50時間だと57.000円になります。だいたい時間あたり、1.200円といったところですね。なお、駅前留学で有名なNOVAでも、時間あたり1.200円からといってますね。だいたいこれくらい、高くはないのかも知れません。

 授業は、一回あたり二時間から三時間くらいまでと、非常に充実している模様。なので、だいたい十回から十二回くらいに対して上記の費用がかかるということのようです。と考えるとちょっと高め?

アリアンス・フランセーズ

 入学金は無料、受講料は三万円を超えるものもありますが、ほとんどが26.000円。一講座二時間で一期に十二回程度開講される模様です。

まとめ:費用について

 学校で一番重要なのはあくまでも授業内容なので、時間あたり費用を比較しても仕方がありません。ですが、どうしても計算せずにはいられませんでした。

 時間あたり費用は、

日仏文化協会
およそ1.500円
関西日仏学館
およそ1.200円
大阪日仏センター
およそ1.100円

 大阪日仏センターが有利かなあ。なんといっても入学金無料というのは大きいです。これで通いやすければ、日仏センターに決まりなのに……

内容について簡単に

 最後に、内容について簡単に触れておきましょう。

 内容に関しては、学習者がなにを望んでいるか、そして学校がどのようなものを提供しているか、この需用と供給の関係がどれだけ満足するかということになります。ということは、まず僕の学びたいものを明らかにしなければなりません。

 では、僕の学びたいものとはなんでしょうか。

学習者――僕の学びたいもの

 残念ながら、明確ではないのです。ですが、これはちょっと、と思うものならあります。ということは、望まないことを明らかにしていけば、おのずと望むことが明らかになりそうな感じですね。

 望まないこと一番目は、会話だけ重視、です。会話を軽んじているわけではないのです。ですが僕は、文献も読み、フランス的なるものも知りえたいと思っています。ということで、会話偏重の講座は好まないということになります。

 文法ばかりというのも嫌です。文法を勉強するのなら、はっきりいって自宅学習で充分です。文法を知ったうえで、それを実践したいというのが今の僕だと思います。だとすれば、フランス語の実践力を身に付けたいということになるのではないでしょうか。

学校の提供するもの

 学校の提供するものは、一体なんなのでしょうか。残念ながら、こればかりはWeb上の情報だけで判断することはできません。でも、とりあえずは、会話と発音の関係を重視するといっている「トマティス」は、僕の求めるものとは違いそう。一番にはずされそうです。

 現在、僕が魅力的と感じているのは、「アリアンス・フランセーズ」です。Webに公開されている内容が僕好みだったから、という非常にいいかげんな理由ですが(フランス語チェック、80点でした。ちょっとくやしい?)。

 次いで好感触なのは、アリアンスの内容にほぼ変わりなさそうな、「関西日仏学館」。ここは、関西では古くから有名なところで、今までいろいろな人から勧められてきたということも大きなポイントです。

 そして、一番通いやすい「日仏文化協会」となります。ここはトマティスメソッドも取り入れているようで、しかもそれだけではなさそうな授業内容が魅力的です。でも、授業料が高め。そのへんがクリアされるなら、ここが一番よいのですが……

 考えてばかりいても仕方ありません。La peur grossit les objets. (案ずるより産むが易し)の精神で、とりあえず動き出してみましょうか。もちろん、慌てない範囲でですよ。


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公開日:2002.03.23
最終更新日:2002.04.07
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