一念発起フランス語

変わるところなく授業は進む

フランス語学校、秋学期五回目

 秋学期が始まってまだ間無しだと思っていたのですが、あにはからんやもう五回も過ぎていたんですね。いうならば、前半戦の終了ですよ。意外な感に打たれながら、授業はなんら平時とかわることなく、進んでいくのであります。

 さて、いつもと変わらない授業内容はというと、まずはじめに一週間の出来事発表、次いで新エピソード第二十四課に入りビデオ視聴、重要表現のバリエーションを一通り学んだ後に、一寸休憩をとって、最後はフランス人の文化的余暇の過ごし方(?)についての文章を簡単に講読する、というものでした。特に一番最後の練習は、フランスの文化省かなんかの調べた、フランス人の訪れる文化施設(映画館とか美術館とか図書館とかさ)の統計を見て、文章にまとめるというもので、データを見て類推する学習とそれをフランス語で表現するという学習を一度にできるというものでありました。なんか、大学時代の講読みたいです。

 今の先生の授業では、書くということが非常に増えたような気がします。エピソードを見る、そのまとめを書きましょう。文章読解があれば、そのレジュメを作りましょう。このような、さまざまな材料をまとめるという練習が、必ず一時間に一度くらいはあるのではないでしょうか。書くということは、話し言葉ではともすればぞんざいに抜け落ちてしまう、適切な前置詞や代名詞、また形容詞過去分詞における性数の一致というさまざまを、より意識的に操作しなければなりません。やはり書くということは、自分の意識、思うところを把握し、適切に言語化するという作業なのでありまして、逆にいえばフランス語という言語表現に思考の形式を近づけていくという行為なのではないかと思うのです。結果、話すことにも影響してきます、思い方、考え方にも影響してきます。やはり意識というものは言語の上に建てられるものであり、文明というものは言語無くしては作られえなかったはず。みたいなことを思うのであります。

 なので、僕もまたそろそろ仏作文をしないといけないと思うのです。日本の風物で書きたいと思うも、なにで書こうか迷い中。ややこしい日本の私、ででも書きましょうか。


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公開日:2002.11.09
最終更新日:2002.11.16
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