一念発起フランス語

辞書を忘れて得るものもあり

フランス語学校、秋学期四回目

 いってみて驚いた。というのも、YMCAはまさに翌日のお祭りのための準備で、あからさまにいつもとは異なる雰囲気。その上、教室が学生? に占拠されていて、本当にここでいいのだろうかという疑問、疑惑、当惑から出発の授業となりました。加えて、本日の授業参加者は二名で、まさに充実のレッスン。もし、僕が営業のために今日休んでいたら、どんなことになってたんでしょう。例年ならば、今日は僕は決まって営業に出ているのです。

 さて、授業のはじまるときに、仕事見付かった? なんて聞かれるのは僕ぐらいではないでしょうか。いや、現在無職というわけではないのですが、それでも仕事を探しているのです。というようなことを以前授業で話したことがあった、それのためです。実は今、ちょっと面白そうな仕事に応募しているところです、みたいなことを話して授業開始でした。

 本日の授業は、テキスト及び練習帳の問題中心に進みます。テキストを出してページを開け、さあ問題を解こうとしたところで、なんか違和感が。なにか足らんような気がする…… なにが足らないのでしょうか、辞書でした。辞書を忘れてしまったのです。というわけで、学友が親切に辞書を見せてもらったのですが、僕が独り占めするわけにもいかない。というわけで、可能なかぎり辞書を使わずに取り組もうと思ったのでした。

 本日の課題は、接続法及び単純過去についてでした。接続法は先々週くらいからもう始めています。直説法で書かれた文を、Il faut queを使った文に書き換えたりして、接続法に慣れようというのでしょう。また、単純過去についても同様。単純過去で書かれた短く易しい寓話を、複合過去に書き換えていくという問題でした。

 単純過去を複合過去にするというのは、さほど難しいことではありません。むしろ機械的にできる作業といえるでしょう。ですが、その機械的が災いして、最初半過去まで複合過去に直してしまっていた。いかんいかん、半過去は半過去のままだよ、と半過去をよけたのまではよかったのですが、一番最後にジェロンディフを複合過去にしちゃった。いやあ、もう駄目駄目ですね。前置詞enを代名詞に間違えたのが失敗でした。

 その、単純過去を複合過去にする問題で、辞書なしで過去分詞を作ることにチャレンジすることになりました。代表的な単語の活用ならテキスト巻末に書かれているのですが、それもそんなにたくさんじゃない。なので、活用表に見えないものは自分で工夫して作らなければなりません。そこで、また失敗ですよ。devoirの過去分詞を作るのに、de+voirみたいな考えを起こして、deにvoirの過去分詞、vuを繋げてしまった。devu、そんなフランス語はありません。正解はです。嘘を書いちゃいけません。

 結局は、普段辞書に頼り過ぎで、自分で覚える気が無いというのが問題です。いいかげんに書かないために、常に辞書を参照して正しい単語、活用をするようにという心がけの影に、辞書に頼りっぱなしという辞書依存を隠してしまっていた。これじゃ上達するはずもありません。なので反省です。逐一辞書を引きながら書くのではなく、書いた後に正しいかどうかを調べる、このようなやり方に移行すべきではないかと反省したのでした。

 さて、これら問題を終了した後はゲームでした。前回の宿題で出た、語の定義を列挙してそれがなにかをあてるというもの。僕はすっかり忘れて、問題を作っていませんでした。駄目な生徒です。なので、別のゲームを。これも以前にした、アルファベを母音、子音といくつか出して、それで単語を作るというもの。今回は、やたら作りにくいアルファベばかりそろってしまって、えらく難航しましたが、この遊びは、自分の中にある単語をふるいだすのによいです。

 あまった時間には、先ほどやった言葉遊びの日本語版はないのかという先生からの問いに、しりとりを紹介したりしました。実際日本には言葉遊びとして、アナグラムみたいのはないですよね。これは、母音と子音の関係が強すぎる日本語という言葉の性質があるためでしょう。みたいな話をして、後は質問コーナー。もうひとりの学生は、テキスト中の表現や単語について聞いているのに、僕はといえば、ビデオに出てきたルサージュ氏がブロントサウルスの置物を抱いてて面白い、というわけの分からんことをいっていた。まあ、そんなのもありです。

 来週には、定義を列挙するゲーム(なんと呼べばいいのだろう)、問題を作っていきたいと思います。


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公開日:2002.11.02
最終更新日:2002.11.09
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