トマトをベースにしたパスタソースはたくさんあって、それぞれがそれぞれの味わいをもって魅力的です。それらトマトベースのソースの基本となるのが、いわゆるトマトソースでいただくポモドーロです。トマトは夏が旬。まぶしい日差しのもとで食べるのが素敵な一皿です。
二人分の目安です。
あくまでも目安なので、好みに応じて増減して下さい。オリーブオイルに関しては、多いと思ったら減らしてもいいし、こくを出すために最後にバターを一かけら入れてもいいでしょう。また、ブイヨンやかつおだしを入れてもおいしくなります。
ここで紹介しているのは、本当に基本的なトマトソースの作り方だけなので、実際には人によって、好みによって変わってくるものです。ぜひご自分のトマトソースを目指して、工夫してみてください。
にんにくは包丁の腹で叩いてつぶし、皮をむきます。ひとつはこのままかたまりで、もう一つはきざんでしまいます。ひとつしか使わない場合はかたまりだけでオッケー。もちろん二つともきざまなくてもかまいません。
ほかの材料を下ごしらえする前に、にんにくをオリーブオイルとローリエを入れた鍋に入れておきましょう。火にかける必要はありません。時間をかけて、にんにくの香りを移す前段階です。
トマトはボールにあけて、ざっとつぶします。神経質になってつぶさなくても大丈夫。へたや皮は取ってしまいましょう。
玉ねぎはみじん切りにします。
オリーブオイルとにんにく、ローリエを入れた鍋を、弱火で熱しはじめます。火が強すぎると、あっという間に焦げてしまうので、注意しましょう。焦がさないように熱しながら、油ににんにくの香りをしっかり移しておきます。
にんにくが色づいてきたら、みじん切りにした玉ねぎを加えて中火で炒めます。玉ねぎが柔らかくなって、しんなりしたら火を弱くして、きつね色になるまで炒めます。焦がさないように気をつけながら、しっかりと炒めましょう。
つぶしたトマトを一気に鍋に加えます。火を強くして、ざっくりと混ぜます。水分が多いので、ここから煮詰めていきます。結構時間がかかります。このあたりからパスタをゆでる準備をはじめて、ちょうどいいぐらいでしょう。
ブイヨンやだしを加えるのなら、ここで入れてしまいましょう。
焦げつかさないように、混ぜながら煮てください。
煮詰まってきて、木べらですくい上げたソースがぽったりと落ちるくらいにまでなったら、塩胡椒で味付けします。ソースのとろみは煮詰め時間で調整します。しっかりとしたソースかさらりとしたのか、好みに応じて仕上がりを決めます。
仕上がる直前に、バジルをきざんでおきます。
器に盛りつけたパスタにソースをかけ、きざみバジルをふってできあがりです。
作り方は、順序よく材料を鍋に入れるだけと簡単。大切なのは火加減と焦がさないことです。失敗を恐れてちいさく収まるよりも、大雑把に作ったほうが案外うまくいったりします。
今回はホールトマト缶を使いましたが、生トマトでももちろん出来ます。トマトのへたをとって皮をむき、荒くきざんだものをホールトマトを入れたタイミングで鍋に入れます。ホールトマトに比べ二三割ほど多めの量が必要になるので、二人分だと一キロ少々といったところでしょうか。
重いソースなので、スパゲティは太さ2.0mmほどの太めがよくあいます。なかでもパスタ専門店「壁の穴」のスパゲティは表面にざらつきがあってソースがよくからむので、おすすめです(壁の穴スパゲティとして販売されています)。