昨日、amPlug Bassを買ったといっていたのは、今日のこのことへの布石であった。ベースを買った。おお、ジャズベか、レフティか、といわれそうだが、というか、いわれたのだが、さすがにそれはない。買ったのはプレシジョンベース。ただし、フェンダーのものではない。さらにいえば、現行品でさえない。中古嫌いというわけではないが、これまで避けて避けて避けてきた中古で決着させた。それは、予算の問題もあったが、なによりこれまで触れたことさえなかったベースというものをまず知るにあたり、いきなり高いものを買うという気になれなかった、ということも大きい。それと、これはたまたまなのだが、仕事の帰りにふらりと寄った小さな楽器店に、古いプレベタイプのベースが吊られていたということがあって、店主いわく、ものは悪くない、といっても楽器店はみんなそういうよな。けれどさ、嘘をついたら結果自分が損になりますからという店主の言葉を信じてみよう、そうした気分になったんだな。なので、今日、買ってきた。
買ったのは、YAMAHAのベース、PB 400というものだ。プレシジョンベースのコピーモデルだ。以前見た時の印象は黒だったのだが、今日いってみたら、あら、サンバーストに赤ベッコウのピックガードじゃんか。まるで狙ったようだが、それは誤解。黒ボディの白ピックガートと勘違いして覚えてしまっていた。
一応、試奏させてもらうことにした。初めてベースに触る。こんなので、ちゃんと弾けるのか。ちゃんと音を出せるのか。それはわからん。わからんが、けど弾いてみないことにはわからない。思い切って弾いてみて、アンプは店内に備え付けのアンプだ。しっかり音が出るのだが、ちょっとこもっている? けれど構わず弾き続けていたら、だんだんに弾きかたがわかってきたのか、少しずつ音がはっきりと出るようになってきた。
音程に関しては特に気になるところはない。ネックを見ても、多少反っているが、いうほどではない。これくらいなら、許容範囲だろう。ただ、弦高が低めなのか、結構バズ音が出る。店主に確認すると、よほどしっかり押さえないとビビるよとのこと。しかし、それでもやはりビビる。気になるなら、ナット交換で弦高を高くするなど、手を入れないといけないとのことだが、まあアンプからの出音にはいうほどの影響を感じなかったから、まあいいや。
全弦、全フレットで鳴らしてみて、特につまるところはない模様。スラップも試してみて、やっぱりギターでやるのとは比べものにならないな。弦と弦の間が広いから、間違えて隣の弦まで叩いてしまうというようなことがない。アルペジオといっていいのか? 適当にコードを意識しつつ弾いてみても、なんとかなる。そんな印象。思ったよりも弾けるなと感じた。
途中、客がきて、店主がそちらにかかりきりになったため、延々弾き続けることになってしまい、結果、1時間ほど弾いてたのだが、おかげでなんとなく勘はつかめたように思う。ただ、店主が弾いてみたときの音と明らかに違う。私の音は弱くて細い。やっぱり、全然駄目だな。練習しないといかんなあ。そういう気分になれるのはとてもよいことだ。
そして、購入。これが私の初めてのベース。いつか、もっといいベースを買うのか、それともこれを使い続けるのか、それはまだわからない。わかっているのは、これからはベースも練習する、ということだけだ。