D. カスタムを受け出してから十日ほどが経って、11月の第4週には連休を作ったものだから、弦の疲弊は激しいものだった。なので、心持ち早めかとも思ったが、弦を張り替えてみた。
アストリアスのフォークギターに張られている弦は、D'AngelicoのPB-Lということがわかっている。けれど私はJ. D'AddarioのEJ16を長く愛用しているので、D. カスタムにもこれを張ってみることにした。
J.
D'Addarioを愛用しているのは、安いことと入手がしやすいことの二点であり、特にこれで不都合があるわけでもないから、気に入って使っている。音の印象は、派手さはないけれどもしっとりとよく伸びる
であり、音の響きはふくよかで、高音域はソフトで素直
というものであった。はたしてこの印象は、アストリアス・ギターにおいても同様であるか。あるいは、初期の弦、D'Angelico
PB-Lと比べてどうであるか、われながら興味津々である。
アストリアスギターの情報ページに収録されている弦についてのコメントを参照すると、D'Angelicoは「値段が安い」のと「明るい音」
がするのが特徴であるらしい。実際、はじめてD.
カスタム Sを弾いてみたときも、華やかな鳴りが印象的であって、この印象に弦も関わっているのか、あるいは楽器そのものの特性であるのかが、今回の弦交換によって明らかになるというわけだ。
とりあえず弾いてみて、確かに変化が感じられた。しかし弦は張って数日してからが一番よい状態になるとの考えから、今日の感触は今日のものにとどめて、数日後にまたレポートすることにしよう。じっくりその鳴りや響きを確かめてみたいと思っている。
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