ロッコーマンにアストリアス D. カスタム Sを受け出しにいって今日でちょうど一ヶ月。この一ヶ月の間、休みなく弾き続けてきて果たして楽器はどのように変わっただろうか。
今回は一月が経過したD. カスタム Sについてレポートしよう。
音に変化はあったのだろうか。音に変化を及ぼす要素をあげてみると、経過した時数と弦の交換であろう。
結論からいえば、音は確かに変わっている。つまった感じもなく、固さを感じることもなく、良好に鳴っている。しかしこれは楽器の変化であるか。むしろ、弾いている私の変化ではないか。とりわけ、発音に関するコントロールが改善されてきたためではないだろうか。
このように考えるのは他でもない。間違いなく私のピッキングはよくなっていると感じられるからだ。楽器自体が素直になってくれるので、むやみに力を入れなくても弾けるようになった。そのため右指の動きはスムーズになったと感じられる。特にアルアイレでの改善は絶大である。弱い指であったm, aでのアルアイレが以前にも増してやりやすい。
弾きやすい楽器で練習するということは、無駄な力がいらなくなるということで、その分悪い癖がつかないということでもあるだろう。残念ながら私は、まだまだどうしても肩に力がはいってしまうのであるが、こうした癖も遠からず改善されるのではないかと期待する。もちろんそれには、普段からよく気をつけて練習する必要があるのではあるが。
楽器の鳴りに関しては、弦の状態を振り返ればよくわかるのではないかと思う。私が最後に弦を張り替えたのは12月1日のことであり、すでに約3週間が経過している。これだけ弾いていればいくらなんでも弦は古びてくるし、以前だとそろそろ限界かと、次の交換時期をいつにするかうかがうのが常だった。そうだったはずなのに、今はなんの問題も感じず弾けている。この更新のために、最後の弦交換日を思い出さなければ、なにも気付かずそのまま来週再来週に持ち越したことだろう。
以前、鳴りの乏しいギターだと、弦の古びることによる影響が著しいというアドバイスをいただいたことがあった。実際、この通りなのだろう。D. カスタム Sは楽器自体が鳴るので、弦の影響に左右される部分が少ないのだろう。つまり、楽器がしっかりと鳴っているということの証明でもある。アレルヤ!
下世話な話をすれば、弦交換のコスト面でも助かるわけだ。こいつはちょっと嬉しいかも知れないな。
外観の維持には鋭意努めているつもりである。練習後にはきっちり汚れを拭って片づける。しかしこれはボディやネックには有効であっても、指板にはそうはいかない。弦が邪魔だからな。拭いても拭いても、きっちりとは拭けてはおらんのだよ。
そんなわけで、指板がくすんできてしまった。買った当初の、あの黒光りした美しさがなくなってしまった。当然仕方がないことというのは百も承知でしゃべっている。だが同時に一抹の寂しさも感じるのは仕方がないことだ。
いや、いずれ私とともに古びる定めにあるのだから、これでいいのだろう。なあ、一緒に年をとっていこうか。
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