12弦を張り替える

 12弦ギターが我が家にやってきて、最初の土曜日。かねてより用意していたとおり、弦の張り替えを実施した。

 用意した弦は案の定のJ. D'AddarioEJ38、Phospher BronzeのLightゲージ。EJ16に対応する、12弦ギター用のセットだ。これを選んだのは、馬鹿のひとつ覚えということもあるが、行き付けの楽器店にあったのがこれだけという実際的な理由もあって、まあ入手しやすさも重要だから、これと決まった。価格は税込みで1,260円。まあ、こんなもんだろう。特に高いとは思わない。めちゃくちゃ安いとも思わないけれど。

 弦の張り替え、まずは古い弦を外すのだが、前の持ち主はポストに弦を大目に巻くタイプであったようで、ほどくのが大変だった。12弦ギターはペグが密集しているから、弦巻きを使えない。だから手でくるくる回して、おかげでペグがずいぶん綺麗になった。まあ、その分手が汚れているんだが。弦をほどき、ブリッジピンを抜いて、本当は一度に弦を外すのは楽器によくないそうだが、私は気にせず外している。この状態で楽器全体をから拭きし、そして弦を張っていった。

 私は弦を張る順番を決めていて、通常なら4弦スタートの3, 5, 2, 6, 1の順でいくのだが、12弦ギターだと弦があんまりに多すぎてよくわからない。だから6弦、じゃないか、12弦から順番に張っていった。FG-230は偶数番目の弦がオクターブ高い弦になっていて、だから高いEからスタートしたわけだ。

 もちろん張る際にはチューニングなんて考えず、とにかく張るだけ。次々張っていって、しかし第3コース偶数番目の細さには参った。弦の太さ見れば0.008インチ、0.20ミリ。これが3コースGのオクターブ上の弦である。つまり12弦ギター中最も高い音だ。張っている最中、切るんじゃないかと心配だったが、問題なく張り終えて、ああ、次は調弦だ。しかし12弦ギターは、チューニングが面倒くさいな……。

 チューニングは効率重視でチューナーを使用。KORG OT-12Aria ET-3000を併用してのチューニング。ET-3000のギターチューナーモードで最初に奇数番目を合わせるのが多分一番楽だ。その後微調整するのだけれど、それが一番面倒くさい。合わせ終えて確認し、また合わせて確認しを何度か繰り返して、ようやく弾き出す。毎回これやるのは面倒だなあ、と思うけれど、弦楽器はこれを避けることはできないのだから、もう慣れるしかないだろう。6弦ギターとは違う楽器と思って、一から覚えるつもりでやろう。


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公開日:2008.05.24
最終更新日:2008.05.24
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