爪を削りすぎてから一週間が経った。この一週間はちょっとしたイベントがあったために、ギター弾く時間が少なめになってしまって、正直ちょっといけなかった。けれど弾くことは弾いていますぞ。そんな中で発見がひとつ。やはり爪先だけで弾くよりも、しっかりと指頭で弦をとらえて弾くほうが音に深みが出る。
これが知れただけでも大収穫だったといっていい。
一週間もすれば回復するだろうと思っていた人さし指の爪は、残念ながらまだほとんど延びておらず、甲側から指頭がかすかに見える。普通、平側から見て爪がそれくらい見えるんじゃないのか? というくらいにまだ爪は短い。だから指頭でしっかり弾いてやらないと、他の指の音量に追いつかない。
人差し指での弾弦は強めに、しっかり弦にあたるよう気にするようになって、これを他の指でも心がけるようにして、音は確かに変わってきている。弦が鳴るのではなくて、楽器自体、胴からしっかりと響きが出てくるようになったように感じられる。ネックから左手に感じる振動も心なしか充実してるし、やはり指頭でしっかり弦をとらえるようにしないと、楽器は鳴らないのかも知れない(考えるまでもなく、当たり前の話なのだが)。
ただ今までの、指先を軽く触れるくらいにして実際に音を鳴らしているのは爪だったという状況から、急にしっかり弾くように変えたわけだから、指が全然追いついてこない。薬指なんかは特に弱いから、弦を弾ききれずに止まってしまったりして、つまり今まできっちり弾けてなかったことが大露呈している始末。これがもう少しましになるには、月単位での時間が必要になるのだろう。
ギターにせよなんにせよ、一進一退にしてあざなえる縄のごとしだと、そう思い再び堕落すまいこと肝に銘じとかねばならん。道はまだまだ長い。