ウクレレのフレットは間隔がとにかく狭い。それこそギターのハイポジション程度の狭さであり、そもそもウクレレの弦長はギターに比べはるかに短いのだからそれも当たり前なのだが、やっぱり狭い。
どれくらい狭いかというと、標準的な大人の男の手の大きさの私で、ゆうゆう軽々6フレットをまたぐことが可能。ちょっと頑張れば7フレット、無理矢理に8フレットというのも夢ではない(もちろん実用的ではないけど)。弦高が低いこともあってギターではまだ弾けないようなフレーズが楽々弾ける。だからウクレレは楽しいのである。
フレットが狭いことで弾きやすいこともあれば、また弾きにくくなることもある。コード弾きでは無理に指を伸ばして弾かなければならないという場面が少ないかわりに、指が密集して押さえにくいということはギターよりも多い。ぎゅうぎゅうに指を押し込んで、でもそれよりも困るのが指を反らして押さえるバレーである。
私は指に限らず関節が硬いので、3弦と4弦だけのバレーとか2弦と3弦のバレーが厳しくて、なんとか押さえるんだけど指が反らないせいで1弦とか2弦とか隣の弦をミュートしてしまうことになってしまったり、このギターでは見たことのない類いのバレーには頭を悩ませているのである。
狭くて窮屈に感じることのあるフレット間隔にはいずれ慣れて、これに慣れればギターのハイポジションで弾く必要ができたときにも有利だろうと、やっぱり私の第一はギターなのである。ただ指を反らせるバレーは関節を痛める怖れがあるのであまり無理をしたくないし、でもやらないときっときれいに押さえれるようにはならないしと、ちょっと葛藤するところありである。なのでぼちぼち徐々に、あんまり肩肘張らずに、慣れていこうとするかね。
< シビアなチューニング 弾弦の奥深きこと >