Dreamweaverのバージョンアップをするのは、正直なところをいいますと、あんまり乗り気ではありませんでした。私の、非常に限局的な使用状況をみれば、あえてアップグレードする必要なんてないように思われて、むしろMXで充分だともいえる始末。けれど、前回いいましたように、Dvorak-QWERTYが期待通りに動作するだけでもバージョンアップの価値はあったかなと思われて、そして使ってみればわかることですが、細かなところにちょっとずつ便利になるような修正が加えられていて、結局はバージョンアップしたメリットはあったと思っています。
なお、Dreamweaver CS3とLeopardの相性はといいますと、当座問題らしい問題は出ていないといってよいと思います。ただ、いろいろ機能を使っているわけじゃありませんから、一概にはいえないのかも知れませんけれども、私の使用範囲に関しては問題と思えるようなことはありません。
Dreamweaver CS3になって便利になったと思ったのは、ファイルアップロード時、依存ファイルのアップデートに関するダイアログ、デフォルトのボタンが変更されていたというものでした。以前使っていたMXでは、依存ファイルのアップロードははいがデフォルトでした。なので、誤ってエンターでもしてしまえば非常に面倒なことになり、というのはそのページを構成するファイルが片っ端からアップロードされて、まだアップロードしたくなかったようなものもされちゃうんですね。だから、ぱぱっとアップロードしたい時、いちいちいいえを選択するのが面倒で、ですがCS3ではいいえがデフォルトになっています。これ、非常に些細な変更点ですが、使ってみるとわかる便利さです。
MXでもローカルにある画像ファイルは読み込んでいましたが、CS3ではちょっとパワーアップして、ネット上にある画像もとってくるようになりました。Flickrに公開している写真を使う場合、私はこうしたやり方を多用していますが、ローカルファイルで作業している時でも写真が表示されるんですね。今まではそうした機能がなかったので、作業途中のファイルをアップロードして、どういう風に見えているかを確認することもしばしばでした。ですが、CS3だとこの手間がいりません。
ただ、これは問題もありまして、あまりに画像が多いページとかになりますと、ページを開いて編集可能になるまでにえらい長い時間がかかってしまうんです。そもそもそんなにたくさん写真を使うからだという批判もあるでしょうけど、まあたまには写真も使いたい。で、そうしたファイルは開くのに時間がかかる。なので、ページを開いたら、しばらく放っておくことにしています。
こういう待ち時間、ちょっと昔のコンピュータを思い出させます。昔のコンピュータは、指示を出したらしばらく待つというのもそんなに珍しいことではありませんでした。
CSSの対応がずいぶん進んでいます。これまではあまり正確に表現されなかったために、変更、ブラウザで確認の手間がいりましたが、 CS3はほぼ期待通りの見た目で表示してくれて、またボックスの枠が点線で表示されるようになったなど、非常にわかりやすくてありがたいです。
とはいえ、うちのサイトは見てのとおりの有り様ですから、あんまりメリットはありません。ただ、トップページのCSSとかはちょっとなおしたりしました。やっぱり、みてわかるというのは大きいことだと思います。
これはMXでもUTF-8をデフォルトコードにしてやれば実現できたことなのですが、実はMXにおけるユニコードの利用にはちょっと問題がありまして、日本語の文字列、ダブルクリックすると非Ascii文字がすべて一括で選択されてしまうという、ちょっと困った仕様があったのです。なので、よほど多様な文字種を使うであるとか、あとはAtomですかね(更新情報を伝えるXMLファイル)くらいでしか、ユニコードは使っていませんでした。
けれど、CS3では普通にユニコード文字列を扱えるようになっていて、またデフォルトの文字コードが最初からUTF-8であるなど、もう時代はユニコードだといわんばかりの状況で、なので私もShift JISからUTF-8に完全に乗り換える踏ん切りがつきました。多分、誰もお気付きではないと思うのですが、iMac到着後、すなわちDreamweaver CS3への移行がすんでからの文書は、すべてUTF-8に切り替わっています。過去の文書をすべてUTF-8に変えるつもりはさすがにないですが、これから追加される文書はUTF-8が使われます。
Dreamweaverでインラインリンクを作成する場合、MXではCommandだったと思うんだけど、を押しながら選択した文字列をドラッグすると、青矢印が出て、目的のファイルへのリンクを作成することができました。これ、CS3ではShift押しながらに変わっていまして、けれどちょっと問題が。どういう条件でそうなるのかはわからないのですが、文字列によってはShift押しても青矢印が出ないのですよ。なので、プロパティウィンドウにある糸巻きアイコンから青矢印を引っ張る必要があって、ちょっと面倒です。
これはLeopardだからそうなのか、それともDreamweaver CS3がもともとそうなのか。ちょっとわかりませんが、気まぐれっぽい条件がちょっといやだなと思っています。
HTML、XHTMLファイルを作成するにあたり、そのマークアップが適切であるかを確認できるかどうかは結構大切なことです。バリデータ自体はMXにもついていましたが、あんまりぱっとした感じじゃなくて、だから使ったことはありませんでした。
ですが、CS3ではわりとしっかりとチェックしてくれるようになったようで、それも文書の宣言をみて適切にやってくれるようで、間違っているかどうか目視でチェックするのが億劫な場合に役立ってくれそうです。とはいえ、ほとんどそれが役立つことはないんですが。というのも、そんなに複雑なマークアップしませんからね。まあ、保険みたいなものだと思います。
Tigerの時代に出たソフトであるからだと思いますが、Spacesとの相性がちょっと悪く、別スペースに移動して戻ってくると、ウィンドウの中身がきれいさっぱり真っ白になってしまいます。そのウィンドウを前面に持ってきてやれば、つまりクリックして選択してやれば再描画されるのですが、それまでは真っ白。ちょっとこのへんは使いにくいです。
とはいえ、内容が失われるわけでも操作できなくなるわけでもないので、さほど致命的ではありません。だから、耐えられると思います。
以上、ざっと気がついたところを書きだしてみました。もっと使っていけば気付くこともあるかも知れませんけれど、雑感としてはこんな感じです。
< DvorakとCS3 Web Standard そろそろeneloopの出番のようだ >