シリーズ La vie avec iMac (Mid 2007)

DvorakとCS3 Web Standard

 Dvorakキー排列に乗り換えてみて、いったいなにに一番困ったかといいますと、当時使っていたアプリケーション、Dreamweaver MXのキーボードショートカットでした。私は、入力においてはDvorak、ショートカット使用時にはQWERTYになる、Dvorak-QWERTYという排列を選択していたのですが、Dreamweaver MXだけはどうもうまく連携しないようで、ショートカット使用時にもDvorakだったのですよ。実際の話、私は職場でのWindowsでの作業時、ショートカットだけはQWERTYみたいな機能は使っておらず、まさしくフルDvorakでやっているものですから、たとえDreamweaverがDvorak-QWERTYに対応しなかったとしても、対応できないわけでもなかったのです。けれど、別プラットフォーム上での作法の違いならなんとでもなるけれど、同一システム上での作法の違いはさすがにつらかったといわざるを得なく、やっぱりこんがらがるのですね。ショートカットに失敗する。ストレスでした。

 Leopardにバージョンアップするに際し、Dreamweaverもバージョンアップしたのですが、この時心配だったのがこのショートカット体系であったのですね。はたしてDvorak-QWERTYでいけるか、それとも無理なのか。もし無理ならば、いっそQWERTYに戻ろうか。それとも、Dreamweaver上ではHTMLの生成だけをするにとどめて、文章はエディタで書こうか。いろいろ考えたのでした。そして、Leopardが発売され、iMacを購入し、環境も整えて、さてDreamweaver CS3の挙動はいかなものであったでしょうか。

案ずるより産むが易し

 Dreamweaver MXではどうもこうもなく受け付けてくれなかったDvorak-QWERTYですが、Dreamweaver CS3では見事に対応してくれていました。というか、いらんことをしなくなったといったほうがいいのかどうなのか、ともかく問題なくショートカットがQWERTYで使えることが確認できました。よかった! これで今までどおりに作業ができるというものです。ほんと、これだけでもバージョンアップした価値があったと思います。

 Dreamweaver CS3がDvorak-QWERTYに対応しない場合、打てる手はいくつかありました。さっきにも少しいっていましたが、もっとも消極的なものはDvorakをあきらめる。長いものにまかれるという選択ですね。もう少し前向きに、状況を受け入れるという選択もありましたが、正直これはどうかと。結局は使いにくい状況を我慢するってわけで、これじゃいったいなんのためにDvorakに乗り換えたのだかわかりません。そしてここで最後の手段、Dreamweaverのショートカットを書き換えてしまうという積極案が浮上して、けどできればこんなことはやりたくありません。だから、欧米では二割だか三割だかいるというDvorakユーザーがDreamweaver用のショートカット定義ファイルを作成、配布していないものかと探してみたりしていたんですね。結局は見つからなかったんですが、けどそうしたらその二割だか三割のDvorakユーザーはどうしているんだろうだなんて思っていたんです。MacromediaにしてもAdobeにしても、そうしたユーザーは無視なのかと思っていたんですね。

 けど、なんてことはない。CS3では問題なくDvorak-QWERTYが機能しました。ああ、よかった、案ずるより産むが易しじゃないか。胸をなで下ろしたのでした。

 ちなみに、Fireworks CS3はDvorak-QWERTYが機能しません。えーっ! なにその中途半端。けど、Fireworks使用時はそんなにテキスト使うわけじゃないから、キー排列をUSあたりにしてやればいいや。なお、Flashはまだ起動していないので、どうだかわかりません。というのもなんだな、一度起動してみるか。ええと、Flash CS3はDvorak-QWERTYでいけました。問題ないです。じゃあ、なんでFireworksだけ変なんだろう。実に謎であります。


<   >

わたしの愛した機械へ トップページに戻る

公開日:2007.12.11
最終更新日:2007.12.11
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。