カルドセプト (3DS)

攻めるべき土地、状況について

 かかるコストを意識するでは、むやみやたらと戦闘をするべきではないといっていました。しかし当然のことながら、コストを支払ってでも攻めるべき土地または状況というのは存在します。今回は、そうした戦闘について、とりわけ序盤から中盤にかけての戦闘についてを扱います。

土地争奪

 どうしても戦う必要がある、あるいは控え目にいって、戦っておいた方がいいという状況、代表的なのは自領地になる土地を確保するための戦いでしょう。自分の狙う属性の土地に敵クリーチャーが居座っている。なんとしても奪いたい。そういう場合は戦闘することも仕方ないでしょう。特に召喚に領地コストのあるクリーチャーを持っている場合、あるいは戦闘時の能力に領地数が関係しているクリーチャーがいる場合にも、狙う土地は多く持っておきたい。こういう場合は、たとえアイテムを消費しようとも攻め込むのがよいと判断できます。もちろん、絶対にとらねばならないというほどではなく、止まってしまった場合、勝てるようならとる、その程度で充分です。

 狙う属性の土地を得るのは、連鎖を築く意味からも重要です。だからとれるチャンスがあればとればいい。これはまあ当たり前の話。では、特に狙ってるわけでもない属性の土地、それを攻める意味はあるか。大抵は無視していいわけだけど、積極的に攻める意味もあります。

 例えば相手の連鎖を減らすために、低いレベルの土地を攻めるというのは時に有効です。相手が目標魔力に達した、あるいは達成目前だという場合、連鎖をひとつ減らすだけで周回ボーナスを得ても達成に届かない、よってもう1周を余儀なくさせる、そういうことも多々あります。これは終盤のケースですが、序盤に連鎖を減らしておくことで、同様に連鎖による土地価値の高騰を抑えさせるという効能もあります。けれど、終盤ならともかく、序盤なら止まってしまってしかも勝てるなら攻めておく、この程度の話でもあります。終盤ともなると、移動侵略でもホーリーワードでもなんでもいいから使って、積極的に連鎖を潰しにいくなんて展開ももちろんあります。このあたりは臨機応変に対応することが大切です。

 また、敵が手札に領地コスト持ちのクリーチャーを抱えている場合も、奪えるなら土地を奪っておきたいところです。例えば敵がS・ジャイアントやらF・ジャイアント、果てはアレスやらドラゴンなど、置かれたくない、使われたくない、そんなのを手札に抱えてる場合、領地を奪うことによって、まったくの無力にしてしまうことができる。置けない、使えない、当然自分の土地に止まられても攻めこまれる心配がない。カードが使われることがないから、手札は圧迫され、どんどんカードが手札の中で腐っていく。重要そうなアイテムやスペル、クリーチャーが捨てられる。そうした効果も期待されます。機会があれば狙いたいところです。

空侵略

 敵の手札からアイテムを消費させるために侵略するということも多々あります。空侵略と呼ばれたりもする行為ですが、アイテムを使えば守れる、そんな状況を作ることによって、相手の手札から防御用アイテムをなくすのです。これは、いずれ踏むかも知れない敵の高額ないしは重要領地を確実に落とすためにも重要、あるいは場合によっては攻めてくる可能性を減らすことも期待できます。丁度相手のHP+地形効果分のSTで攻撃すれば、HPにプラスする武器を消費させられるからです。また、先制持ちのクリーチャーなら普通に武器や巻物を使わせることもあるでしょう。

 空侵略では、アイテムを消費させることが重要であるため、勝てる必要はありません。でもできればクリーチャーは生き残ってくれた方がいい。使うクリーチャーを選択できるような場合は、アイテムを消費させられてかつ生き残るようなものを選ぶといいでしょう。無効化能力を持っている、MHPが高いなどが理想ですが、召喚コストが安いものを選んだ方がよいこともあるので、これも臨機応変でいきたいところです。手持ちの武器を持たせれば相手を落とせるけど、あえて武器は使わない。こういう攻め方をすると、何度でも空侵略を繰り返し、アイテムを浪費させられる可能性も生まれます。無効化クリーチャーを横付けして、通り過ぎるたびに空侵略をするというのもありでしょう。

クリーチャーの能力を期待する

 空侵略とは違いますが、勝つのを目的としない侵略は他にもあります。例えば終了時効果でカード破壊やコスト徴収をするクリーチャーがいる場合、適当に攻めてやることで、手札を失わせたり使える魔力を目減りさせることができます。水属性のクリーチャー、ベヒーモスや火属性のバ=アルは代償という能力を持っていて使用者の手札をランダムで1枚破壊します。ベヒーモスにはアンダインを横付け、バ=アルにはG・アメーバやサラマンダーを横付けして、機会があれば移動侵略することで、相手のキーカードを破壊することもできるかも知れません。また四属の王は戦闘終了時に使用者から100G奪います。見る機会の少ないクリーチャーではありますが、この能力を利用して魔力を目減りさせるのも面白いでしょう。

 水属性のレモラなども使えます。例えばストーンウォールやアイスウォールといった、STが0のクリーチャーに横付けして、機会があれば移動侵略、相手のカードを破壊するようなことも可能です。これを円滑に行うために、ウィークネスを使うというのもありでしょう。

 面白い能力といえば、無属性のバンディットも魅力です。相手に与えたダメージの2倍分の魔力を奪うという能力を持っています。バンディット単体ではMHP20、ST20という非力なクリーチャーですが、安くて強いクリーチャーを援護につけて攻撃してやると、意外なダメージが期待できます。ST50のサイクロプスを持たせると、70*2で140Gを奪えます。バンディットのコストが20G、サイクロプスは60G、140G-80Gで60Gの得。低いレベルの土地なら、通行量をとられてもマイナスにはなりません。ST60のベヒーモスだと、160Gとれる。かかるコストは20G+90G。充分もとがとれます。ST70のコロッサスやエグゼクターも素晴しい。180Gとれる。コロッサスを使った場合のコストは20G+120Gの140G。エグゼクターなら20G+60G、80Gでしかありません。かつてはスチームギアが安かった(セカンドで50G、セカンドEXで60G、本作では80G)のでやたら愛用されたのですが、今ではあまりおいしくありません。

 これらは、狙うほどではないが、チャンスがあったらやってみても面白い、そういう程度のものに過ぎません。ですが、できれば面白い、少しでも有利になれたりするので、邪魔にならないようなら、これらクリーチャーをとりあえずブックにいれておいてもいいかも知れません。バンディットの魔力奪取は、序盤に決まると相手の手持ち魔力をマイナスにさせ、土地を放出させるようなことさえあります。

 以上、攻めるべき土地、状況、侵略することを考慮にいれてもいい状況についてでした。


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公開日:2012.07.21
最終更新日:2012.07.21
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