ZO-7の購入、その経緯

 実は私は早まっていたのだ。ZO-7を購入すると決め、そこまではいい。しかし価格を16,800円で納得していたのだが、購入を決めた翌日のことだ。戯れにGoogleでZO-7と検索してみると、出るは出るは12,800円。うーん、ショックである。

 しかし、一旦買うといった以上、これを覆そうとは考えなかった。

楽器の一期一会

 楽器というのは不思議なもので、例えそれが同じモデルであっても、十本あれば十本違う。単に安ければよいというものではなく、また目の前にたまたまあったものを手に取ればそれで済むというものでもない。本当にいい楽器を探している人は、一本一本試奏して比較しながら選ぶのが普通で、またそういうのが分からないという人に向けてだろう、プロ奏者による選定品が売られることも全然珍しくとも何ともない。だから、本当は、インターネットで調べて、試奏もなしにほいと買ってしまうのは無茶な話なのだ。

 でもまあ、ZO-7はそれほど高い楽器じゃないから。これが三十万とかする楽器だったら話はまったく変わってくるが、定価で三万円を越えるくらいの楽器なら通販もありだろう。そりゃもちろん個体の善し悪しはあるだろうけれども、それも愛嬌だ。

 私は、ネットで検索してみるというちょっとの手間をしなかったおかげで、買い物としては損をしてしまった。しかし実際のところ、これが本当に損か得かは分からない。安いが、かわりに楽器として劣るものをつかむほうが損だ。いや、高くて劣るものを買うのが一番の損なんだけれども、今回はあえてその可能性に目をつむっておく。

 だって、自分をごまかすのが主目的なんだから。

 世の中のすべては一期一会で、その時出会ったことがもとより縁なのだ。だから私と、今や私のZO-7にしても同じことだろう。私はネットで出会ったZO-7に、偶然知った店の見知らぬ店員が選ぶZO-7を手にして、だがこれもひとつの出会いのかたちである。

 私は、ここに後悔を持たない。重要なのは、購入するとメールを送った時点で、その楽器はうちの子になったということ、ただ一点である。

ZO-7という楽器について

 さて、馬鹿な話は置いておいて、ZO-7というのはどんな楽器なのだろうか。

 こういうことを知りたいときは、ZO-3 databaseが役に立つ。そこからちょっと仕様を引用してみると、

こんな感じである。

 スケールはミディアム。基本的にZO-3の標準スケールはショートなので、ZO-7だけは例外的な仕様となっている。私の他の楽器、アリアドレッドノートエピフォンのレスポールもミディアムスケール。きっと違和感なく弾けるだろう。

 ZO-3 databaseに記されてない情報としては、楽器本体はおそらくアルダー製で、指板はローズウッド。これもまたどうでもいい話だが、私の楽器は全部ローズウッド指板ということになってしまった。ZOLELEもローズ指板なのだ。

 ピックアップはひとつ、ハムバッカーがついている。位置としてはリアになる。だから多分音色は固め。フラメンカな音は好きだから、むしろこれはオッケー。ソリッドエレキギターとしても標準的だ。

 弦はいうまでもなく7本。チューニングはどうするのか分からないけれど、きっと第2弦のオクターブ下のBに合わせるだろう。多分。知らんけど。

 ZO-3のシリーズはソリッドギターに分類されるのだろうが、アンプやスピーカを内蔵するため内部には空洞が開けられていて、実質的にはセミホローボディということになるんだろう。だからZO-7は見た目に反し低音が鳴るらしい。ほんとか? 正直こういうことはよく分からんのだ。だからこのあたりは、実際に鳴らしてみてからの話になるだろう。

 ま、能書きたれても始まらん。すべては楽器が着いてからの話やね。


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公開日:2004.01.31
最終更新日:2004.02.25
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