アストリアス D. カスタム Sを弾きはじめて早三ヶ月。恒例の定点観測、といいたいが、実は五日遅れ。忘れてたのさ。
音色の変化が際立って目立ってきた。そして変化は唐突だった。
今月初頭のことだ。思い立って、朝起きてから寝るまで、みっちりと楽器を弾いてみたことがあった。長時間の練習で手、指はくたくたになり、けれどその脱力がよかったのかも知れない。楽器が素晴らしく鳴るようになった。ドレッドノートだけでなくガットギターの鳴りも同様によくなったため、奏者の問題だろうとその日は思っていた。けれど、実際には楽器にも影響を及ぼしていたようだ。
それ以来、楽器の鳴りに一味加わったような感じがある。音が前に出る感じ。胴の共鳴が、胸を通じて伝わってくる。その振動がそれ以前よりもずっと豊かになった。弦が古びてきても、もちろん弾力が失われただけ響きは乏しくなっているが、それでも鳴りは持続している。やっぱりまとめて弾くと、それだけ楽器にもフィードバックがあるということなのだろうか。
私はだいたい物事を三ヶ月単位で捉えるので、次の大きな変化はまた三ヶ月後、六ヶ月目に訪れるのではないかと思っている。半年弾けば、おそらく楽器の個性というのも明確になるんじゃないだろうか。
その頃には、録音できる環境と、公開するにたる技術がついてればいいんだが……。
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