うう、だんだん定点観測も難しくなってきた。というのもだ、楽器の変化というのはそんなに急激に起こるものではないから、あえてここに書くほどの違いなんてのはもうないのだ。そもそも2月は日数も少ないし、それに先月の観測はちょっと遅れ気味の更新だったわけで、ほんの3週間ほどしかたっていない。ええっ、もう1ヶ月経ったのか、とそんな気分さえある。
とりあえず4ヶ月弾いてきてみて、楽器の性格というか個性はわかってきたような気がする。基本的に派手さはない楽器で、けれどしっとりとよく伸びる音が特徴であると思う。響きこそは華やかだけれども、ぎらぎらしたような感じはない。高音――、1、2弦なんかはむしろ繊細で肉感には欠けるかも知れない。
こういう印象が固まりつつある。
目立った変化が見られないというのは、つまりは楽器が落ち着いてきつつあるということなのだろう。最初の大きな変化の時期を終えたと考えれば、この安定期にこの楽器らしさを見極めるのがよいのではないかと思う。
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