今年は夏が長い。時期的にはもうとっくに秋といってもいいくらいなのに、まだまだ暑い。日中なんて、太陽ぎらぎら乱反射の季節で、こりゃ残暑そのもので、だめだよ。私は暑さに弱いのだ。
だからこの数ヶ月は、私にとって失われたも同然だ。夏の頃は、暑いしんどいと思いながらもギターを弾こうという気持ちはあったのに、この頃はそうした気持ちさえ打ち負けることもしばしばで、ギター弾かなきゃと思いながら一日中寝たり(本当に寝る。食事以外は寝ていた日が、今年は何日もあった)、ゲームに逃避したり。いかんよ。こんなことじゃいかんよ。本当にいかんよ。
楽器の調子はすこぶる安定している。湿度が50%台に収まる日が増えたからか、弾いていても、音が出ないであるとか、鈍いというような感じはなくて、ちゃんと鳴ってくれているように思う。特に低音弦の底を打つような感触はいい。ボディの奥、裏板のあたりというのだろうか、乾いた音が叩くように響く感触が私は好きで、低音弦を弾くたびいいなという気持ちになれる。
反面、第1弦に関しては少々細く感じられて、もう少しファットに鳴ってくれてもいいのにと思うが、これはスチール弦固有の鳴り方なのだろうか。もう一台のギター、ガット弦の方じゃ、もっとしっかり第1弦を強調して弾けるんだけどなあ。これに関しては、楽器ではなく私の腕の問題であるかも知れないから、結論は今は出さないでおこうと思う。けれど、細めの音がするというのは確かなところではないかと思う。
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