ついこのあいだフラメンコギターを買ってしまったものだから、ちょっとD. カスタムからは離れ気味。いや、まったく弾いていないわけじゃない。時間に余裕があるときは、D. カスタムで基礎をやって、それからフラメンコの練習に入っている。加えていえば、ソルフェージュもやっている。少しずつD. カスタムに触れる時間が縮小されているが、これらすべての活動で得られたものがいつかD. カスタムに還元されるのだから、とにかくいろいろ経験するのは悪くないことだろうと思う。
フラメンコギター、アストリアスのフラメンコプレリュードを弾いてみて、普段D. カスタムでやっていること、歌の伴奏をやったりというのがフラメンコギターにはあわないというのが意外で、もちろんこれはアルペジオやスリーフィンガーみたいなのがあわないというのであって、フラメンコのカンテに合わせるというのなら今度はD. カスタムがあわないというのはやる前から予測のできること。同じギター属の楽器でありながら、ふたつの楽器はあまりにも違いすぎる。サイズや設計、材の問題もあるだろうし、そもそも弦が違う。けど一番違うのは、これらふたつの楽器を取り巻く、あるいは育んできた文化の違いなんじゃないかなと思う。楽器そのものが内包するスタイルというのも間違いなくあるのだろうと思う。
というわけで、片足はフラメンコに踏み込みながら、もう片足はD. カスタムに残して、どちらを軸にするというのでもなく、それぞれの楽器に関わるときに、その楽器に対する一生懸命を発揮したいものだと思う。使える技術、発想はそのどちらもに持ち込めばいい。そして、それぞれの楽器の持つスタイルをうまくつかんで、発揮できるようにしたいものだと思う。
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