先月に引き続き、今月の定点観測もぱっとしない話。そもそもギターを弾ける時間がずいぶん限られているところに、その残ったリソースをあらかたフラメンコギターに費やしてしまっている。またそのフラメンコを弾くことでただでさえひどい肩凝りをさらに悪くして、しんどいものだからまたギターが弾けなくなる。悪い循環。けれどフラメンコギターは弾いているだけで楽しくなるし、しんどさが原因して練習をやめるだなんてことは絶対にないだろう。ただ、長くは弾けないだけ。そして、D. カスタム Sがその割を食わされているというのが現状。ちょっと申し訳ないね。
最近、D. カスタムで弾いているのはクラシックギター曲であったりする。NHKでやっている『荘村清志のギターで世界の名曲を』に収録されている『禁じられた遊び(ロマンス)』を練習しているのだが、私にとってのメインは『ロマンス』というよりもド・ヴィゼの『サラバンド』だったりして。このテキストに収録されている版では、長調が終わって短調に帰るその前に、『サラバンド』をはさんでいるわけだ。
そして、このゆったりとして風格のある舞曲を弾いてみて思うわけさ。D. カスタムは繊細な曲にも充分対応して、よくその世界を作り上げることができる楽器だなあと。もちろん今はまだ無理。楽器がではなくて、奏者が悪い。だがつたないながらも弾いてみれば、響きがしんと立つ感じがあって、すごく気持ちがいい。この響きが後からついてくる感じがあるだけで、弾いているときの楽しさが違う。
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