マイキーボード計画、決着への序章

マイキーボード計画、三度

 自分の中ではとっくに終わったと思っていた、マイキーボード計画。iBook G4を購入する際にBTOでUSキーボードを選択し、これでもう終わったと思っていたのですが、三度再燃です。ついに買うのか? Happy Hacking Keyboardか、はたまたぷらっとホームFKB8579か? いえ、それらではありません。私が目をつけていたキーボードとは、ドイツ語の冠詞も堂々としたDas KeyboardDas Keyboard ÜberGeeks onlyです。

Das Keyboardを知った記事

 私がDas Keyboardを知ったのは、ある記事がきっかけでした。MYCOM PC WEBに掲載された『真の上級者以上に捧ぐ! 無刻印+キータッチにもこだわる「Das Keyboard」』がその記事で、読んでくださったほうがはやいとは思いますが、ここはちょいと自分の気になったという部分をピックアップしてみましょう。

 まず、標準的なANSI配列キーボードであるということ。これは当然ですね。私はずっとANSI配列のキーボードを欲していたのですから。しかし、標準的なとわざわざ断ったのにも理由があります。私にとって使いよいUSキーボードとはどのようなものかというと、コントロールキーがAの隣ではなくキーボードの最下段左端に位置するものなのです。残念ながらHHKやFKB8579はコントロールキーがAの隣で、そうなんですね。ちょっと私の好みとは違っていたのです。

 キーレイアウトに関しては、Das Keyboardは完璧でした。次に理想的と思われたのは、指の強さに応じてキーの押下圧を変化させているというところでしょう。私は特に気にしたことはなかったのですが、確かにタイピングをしているとき、薬指、小指等の弱い指だとキーを押し下げにくいというシチュエーションもないわけではありませんでした。まあ、めったにないんですけどね。けど、まれにある。中指人差し指の重い指だとなにも考えていないのに、小指とかだと無意識的に強めに打っているという嫌いがないでもありません。こうした微妙な力加減をすることで、疲労を蓄積させているかも知れないということに、この記事を読んでようやく思いいたったのです。

 そして魅力的なのは値段もでした。だって、キーボードって安いのは本当に安いけど、いいのを欲しいと思うとこれがまたなんでというほど高いでしょう? そりゃ値段の差が性能の差なんですが、というのも、私はUSB接続のキーボードをひとつ持っていて、それはPS2用のキーボードなのですが、これがもう本当に悪い。ぺこぺこのふにゃふにゃ。打っててストレスたまる。だから長いこと使わずに放置してあって、やっぱり安物買いの銭失いは本当だと思いましたよ。で、HHKはというと、安いのは数千円だけど高いのは万を超えます。やっぱりそこそこするんですよね。と、Das Keyboardはというと79.95ドル、9,500円くらい? 高いな。高いよ。今はじめて計算してみたけど、高いね。ドルってことでだまされてたよ。

 ごめん、値段はやっぱりちょっとお高いです。

マイキーボード計画再燃のきっかけ

 私は自宅でも職場でもノートPCを使っています。自宅ではiBook G4 with USキーボードを、職場ではWindowsノートを。ただ、私がWindowsノートを使うときは、キーボードのドライバをANSI配列用のドライバに変更することによって、見た目JIS実質ANSIという変態設定にしています(これ、極めて評判が悪いです。刻印と出る文字が全然違いますからね)。

 でも、これは私に貸与されたノートPCだからできる芸当であって、どんなPC相手にでもできるというわけではありません。だから、先日、新年度を迎えるにあたっておこなわれたノートPCの設定変更大会では弱りまして、いやこの場合はJISとかANSIとかが問題ではないですね。ノートPCそれぞれについているキーボードレイアウトの違いが問題です。具体的にいえば、東芝の古いタイプのキーボードがそうで、一番右の列にHome、Page Up、Page Down、Endが縦に並んでいるのですが、これが本当に悪い。Deleteを押そうとしたら、指は自動的にキーボード最右列のキーを叩いて、つまりこれがHomeです。これだけじゃない。一番左列のキーの幅が狭くなっていて、全体に左側にシフトしているのですが、この微妙な差が効くみたいなんですね。もう、やたらめったら打ち間違える。だから、私は頭にきて、USBキーボードはないですかっていって探して、ひとり外付けキーボードで作業していました。いや、これが実に快適で能率も上がって、しかもそれが件の古東芝ノート以外でも同じで、そうなんですね、やっぱりノートPCのキーボードは劣るのだなと実感したのです。

 実験的に、いつも自分が使っているノートPCにそのUSBキーボードを繋いでみまして、そうしたらやっぱり違います。画面から距離を置けるということもあって、姿勢も良くなるし、目にも優しいし、でもそれよりもタッチが違います。ちょっと深くなりますよね。それがいい。やっぱり私は、この数年ノートPCばかりを使ってきたとはいえ、深いキーストロークに育ったのだといわざるを得ない結果でした。楽です。すごく楽です。

 ああ、こりゃキーボード買うか。そう思えるくらいに快適でした。

だから買った

 だから買いました。もちろんDas Keyboard。サイトからたどれるショップでは日本向けに配送してくれないみたいなので、ThinkGeekというショップに発注して、しかしまさか住所が我々のアドレス・チェック・システムで照会できなかったから、パスポートとかのコピーを送ってくれとかいわれるだなんて、思いも寄りませんでしたよ。でも、よく考えたらパスポートの写しを送ったのはよいけど、住所なんて書いてないよね。まあ、いいか。ドライバーズライセンスでもいいって書いてあったけど、日本の運転免許証には日本語でしか住所書いてないもんな!

 購入したのは4月1日のことでしたが、残念ながらアメリカでは土日は休むみたいだから、パスポートの写しが有効かどうかは明日以降にならないとわからない。ごちゃごちゃゆわんと、その住所にちゃんと送れっていいたいところですが、まあでも架空住所に送れないという都合もあるのでしょう。だから、とにかくはちゃんと発送してくれることを願うばかりです。

 なんでこんなに従順なのかというと、もし日本に発送してくれるショップを見つけられなかったらですね、Das Keyboardを作って売っているMetadot Corporationに、日本に送ってくれないかと直談判するつもりだったからなんですね。でも、その必要がなくなった。ThinkGeekありがとう、ということで、とにかくもうちゃんと送ってくれるようお願いしますよ。


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公開日:2006.04.02
最終更新日:2006.04.04
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